千束の坂を上がるまで
金曜の夕方、仕事を早めに切り上げて日比谷線に乗った。三ノ輪で降りて土手通りのほうへ歩くと、真夏のアスファルトにまだ熱が残っていて、シャツの背中が張り付いてくる。暑いというより蒸される感じで、日が落ちきるまではどうにもならない。吉原のこのあたりは夜になってからのほうが空気が軽くなる。ソープの看板が順番に灯りはじめる時間で、腕時計は17時を回ったところだった。
駅を出て三分で汗が噴き出した。
ガータープリンセス&ミセスに来るのは三度目になる。ただ、ケリーを指名するのは今回が初めてだった。前の二回は受付で勧められるまま決めていたので、名前を先に決めて向かうのはこの店では初になる。指名は裏切らない、というのが自分の遊び方の軸なので、決め打ちで会いに行ける相手ができるのは気が楽だ。場所は台東区千束の四丁目、大門の交差点から歩いて数分。最寄りは三ノ輪か入谷で、上野や鶯谷からタクシーを拾っても千円ちょっとで着く。
そういえば初回は道に迷って、同じブロックを二周している。
白い部屋で先に待っていた人
受付は一階の小さなカウンター。コースと名前を伝えると、そのまま待合のソファに通される。建物自体は古くて、トイレのタイルの目地が黒ずんでいるのが少しだけ気になった。指名まわりの仕組みは分かりやすい。写真から選ぶ形と、名前を決めて入る形が分かれていて、在籍にはクラスが振られている。上のクラスを選ぶと指名料が上乗せになる仕組みで、ケリーはそこに入っていた。
待合は狭い。ただ時間をずらせば他の客と鉢合わせることはまずない。
ここで一つ確認が入る。店の名前が示すとおりガーターベルトが売りなので、「つけたままにしますか」と聞かれるのだ。着けたまま部屋に上がってもらうか、外しておいてもらうか。細かい話だが、こういうところを先に聞いてくれる店は嫌いじゃない。
案内は、女の子が部屋で先に待っているスタイルだった。階段を上がって、番号を教えられた扉を自分で開ける。個人的には下まで迎えに来てもらってエスコートされる形のほうが、これからソープだという気持ちに切り替えやすい。ここは完全に好みの問題なので、店の落ち度ではない。
目が合うまでの三秒
扉を開けたら、写真の人がそのまま座っていた。
派手な髪の色まで一致していて、加工で盛っている感じがまったくない。167cmは思っていたより高い。座っていても脚の長さで分かる。可愛い系というより綺麗系で、目元が少しきつい。笑うと一気に崩れるのだが、真顔のときは近寄りがたい種類の顔をしている。強い女性に責められるのが好きな人なら、扉を開けた瞬間に期待値が跳ね上がるはずだ。
ただ本人に聞くと受け派だと言う。見た目から想像する役回りと、本人がやりたい役回りは別物だった。このギャップをどう受け取るかで、この子の評価はたぶん割れる。20歳で現役の大学に通っていると聞いたのは帰り際で、それはさすがに驚いた。
手を取られたときの温度
「暑かったでしょ、汗すごい」と言いながら手を引かれた。
指先が冷たかったのを覚えている。部屋のエアコンが効きすぎていた。肌はもちもちしていて、細いのに触ると柔らかい。胸は数字ほど前に主張してこないが、形はきれいだった。タトゥーの類は見当たらない。会話は途切れない。よく喋る子で、こちらが黙っていても間が持つ。緊張しやすい人ほど助かるはずだ。
ルックス ★★★★☆
スタイル ★★★★★
おっぱい ★★★★☆
アソコ ★★★☆☆
感度 ★★★☆☆
性格 ★★★★☆
ここから先は限定エリアに置く
この日は90分のコースを選んでいた。総額は29,000円からで、指名の種類やオプションの積み上がり方でだいぶ変わる店だから、コースの選び方は入る前に決めておいたほうがいい。マットに上がってからの流れと、この日いちばん強く記憶に残った瞬間は限定エリアに書いた。まじで良かった部分と、次はこうしようと決めた部分を分けてある。
手放しで褒める記事にはならない。
扉が閉まったあとの十分
店を出て、土手通りをコンビニまで歩いた。
汗が引くまでアイスコーヒーを飲んで、そのあと交差点の角のラーメンを食べて帰った。麺を待っているあいだ、さっきの九十分を頭のなかで巻き戻していた。良かったところと、ん?と思ったところが両方ある回だった。指名は裏切らない、とは今でも思っている。ただこの子については、一回で分かった気になるのは早い。3回目でようやく本領発揮というのが持論なので、次があるとしたらそこで答え合わせをしたい。