夜勤が終わった。
午前2時。鶯谷の駅を降りたとき、5月だってのに夜風が冷たかった。12時間立ちっぱなしだった脚がズシンと重い。右の腰も少し痛む。帰って寝ればいいのに、体が勝手に狭いホテル街のほうへ歩き出していた。こういう夜は、人肌が欲しくなる。理屈じゃない。本能みたいなもんだ。
駅前のコンビニで缶コーヒーを買いながら、スマホで検索した。深夜2時台に対応してくれる店は限られる。前から気になっていた店に電話をかけてみた。新人がいるという。出稼ぎで短期間だけ在籍しているらしい。「今からでも大丈夫ですか」と聞いたら行けるとのこと。電話口の受け答えが丁寧だったので、そのまま予約を入れた。こういう時間に対応してくれるだけでありがたい。逆に、出稼ぎで短期間っていう子は変にスレてなかったりするから、期待値は高かった。
夜勤明けの衝動
ホテルの微妙に暗い部屋で待つ。安っぽい壁紙に、微かな芳香剤の残り香。エアコンの低い音だけが響いている。深夜のラブホは独特の静けさに包まれている。廊下を歩く足音すら聞こえない。この時間帯に動いている人間なんて、夜勤明けの労働者か、眠れない誰かくらいのもんだ。ベッドに腰を下ろして待っていると、自分の体が思ったよりくたびれていることに気づく。肩が凝っている。首を回すとゴキゴキ鳴った。
しばらくしてノックの音がした。
ドアを開けると、小さい子が立っていた。150あるかないか。想像よりずっと小柄だ。パネル写真はスマホで見ていたけど、ほぼそのままの顔だった。最近は写真と別人ってパターンに何度もやられていたから、一致してるってだけで安心する。
「こんにちは」
声が小さい。おとなしそうだった。19歳だと言う。その割に落ち着いた口調をしていて、敬語がきちんとしている。若い子にありがちなチャラついた感じが一切ない。夜勤明けの疲れた頭には、テンション高い子より、このくらい穏やかな子のほうが助かる。隣に座ってもらって話をした。出稼ぎで来ていて、金曜日までの在籍だと言う。短い。一期一会ってやつだ。
改めて横に並ぶと、サイズ感に驚く。頭が肩よりだいぶ下に来る。体重は40キロちょっとだろう。華奢で、強く抱いたら折れそうな感じすらある。でも胸は意外にしっかりあった。服越しでもわかるDカップくらいの膨らみ。この小さい体にこの胸ってギャップは、夜勤明けの頭にはまずかった。一気に目が覚める。
深夜の邂逅
シャワーに誘った。脱いだら、思った以上に色素が薄い肌をしていた。白い。洗い方がちょっとぎこちなくて、まだ慣れていないのがわかった。背中を洗うとき手の動きに少し迷いがある。でも雑じゃない。ひとつひとつの動作が丁寧で、一生懸命やってます、って感じが伝わってくる。ベテランのテキパキした洗いも嫌いじゃないけど、この初々しさは初々しさで味がある。
ベッドに戻って照明を落とした。スタンドライトだけの薄暗い部屋に、彼女の白い肌がぼんやり浮かぶ。乳首は薄ピンクで、最初は陥没気味に内側に隠れていたけど、少し触っているうちにぷくっと顔を出した。指先に触れる感触が柔らかい。19の胸だな、と思った。張りがあって、形がきれいだった。脇腹あたりの肌もすべすべしていて、触ると少しびくっと反応する。くすぐったいのか感じているのか、たぶん両方だ。
体が小さいぶん、全身の距離が近い。腕を回すと全部包み込めてしまう。体温が直に伝わってくる。薄暗い照明の中で、小さな体が少しずつ熱を帯びていく。声は最初ほとんど出さなかったけど、途中から我慢の限界が来たらしく、小さく、んっ……て漏れ始めた。押し殺そうとして漏れるやつ。あの声はいい。演技じゃないってわかる。耳元で聞こえると、疲れが吹っ飛ぶ。
深夜のプレイ
特にダメなことはなかった。体は全体的にコンパクトなのに、受け入れの柔軟さは驚くレベルだった。きつめのぬるっと密着感がある。疲労で鈍っていたはずの感覚が、一気に研ぎ澄まされた。正直に書く。あっという間だった。小さい体だからこそ密着度が段違いで、そのぶん刺激が強い。こらえたかったけど、夜勤明けの体は正直だった。
事後。静かに隣にいてくれた。べたべたしない。でもそっけなくもない。ちょうどいい距離感。腕の中に収まるサイズ感が、なんか猫を抱いているみたいだった。少しだけ話をして、またシャワーに行って、穏やかに別れた。帰り際に「ありがとうございました」と丁寧にお辞儀されて、ちょっと気恥ずかしかった。夜勤明けにはこのくらいの温度感がちょうどいい。騒がしくもなく、冷たくもなく。この時間に、この穏やかさに出会えたのは運がよかった。
帰りにラーメン食いたくなった。腹減った。