その日の期待値
東大阪で仕事が早く片付いた夜だった。
特に予定もなく、ホテルに戻るには早すぎる時間。
スマホをぽちぽちしながら、デリヘルのサイトを眺めていた。
目に留まったのが○○ちゃん。小柄でおとなしそうな雰囲気、Dカップのスリムなシルエット。
「こういう子、意外とプレイが丁寧だったりするんだよな」——そんな淡い期待を胸に、90分コースで予約を入れた。
オプションも追加して、トータルで25000円。安くはないが、まあいい夜になれば元は取れる。そう思っていた。
到着、そして最初の違和感
ホテルで待っていると、ほどなくして○○ちゃんが到着した。
ドアを開けた瞬間、第一印象は「あ、写真通りだな」という感じ。特別に可愛いわけではないが、小柄でおとなしそうな佇まいはサイトの雰囲気そのまま。
ただ——なんというか、テンションが低い。
「よろしくお願いします」の一言はあったが、笑顔がどこか作り物めいていて、目が笑っていない。
「疲れてるのかな」と最初は思った。人間だし、そういう日もある。こちらも無理に盛り上げようとせず、ひとまず部屋に案内した。
雑談を振ってみる。返ってくる言葉は短い。相槌は打つが、会話が広がらない。
「……まあ、プレイで挽回してくれれば」と気持ちを切り替えた。
ふたりの時間——90分という名の修行
施術が始まった。
メニューは鼠蹊部マッサージ。ベッドに横になって、○○ちゃんの手が動き始める。
最初の数分は「お、悪くないかも」と思った。手つきは丁寧で、力加減も悪くない。
だが——5分、10分と経つうちに、異変に気づく。
何も発展しない。
マッサージがひたすら続く。キワキワに近づく気配もない。こちらがそれとなく反応を示しても、○○ちゃんの手はルーティンを外れない。
「あの、もう少し……」と言いかけたとき、返ってきたのはまさかの一言だった。
「私、施術はちゃんとしたいんです。お客さんの体のためにも、本当のマッサージって大事で——」
語り始めた。
マッサージの効能について。正しい施術のあり方について。自分が大切にしている理念について。
ぶっちゃけて言う。延々と理想論を語られた。
90分のうち、体感で30分近くはそのトークに費やされた気がする。こちらが相槌を打つと、さらに熱が入る。止める隙もない。
「……これ、俺は今どういう立場なんだ?」
マッサージ台の上で、天井を眺めながら本気でそう思った。
いちゃいちゃもない。甘えた雰囲気もない。サービス精神を感じる瞬間が、90分を通してほぼゼロ。
施術の手つきだけで察せられるものがあった——これは完全に土建系だ。業務的で、感情の乗っていない、ただ時間をこなすだけの動き。
後半になっても状況は変わらない。「もしかしたらラストで……」という淡い希望も、時計の針が残り10分を指した頃には完全に消えていた。
正直に言って、途中で「もういいか」という気持ちになった。期待値を下げるどころか、もはや早く終わってほしいとすら思っていた。
唯一の救いは、マッサージの技術そのものは及第点だったこと。鼠蹊部への圧のかけ方は悪くなかった。でもそれを言うなら整体に行けばよかった話だ。25000円も出して。
ドアが閉まった後に残ったもの
「ありがとうございました」と○○ちゃんは帰っていった。
最後まで笑顔は作り物のままだった。
ドアが閉まった瞬間、部屋に残ったのは静けさと、なんとも言えない虚無感だけ。
スマホのメモアプリを開いて、ひとこと打ち込んだ。「次は絶対に違う子にする」。
25000円。90分。鼠蹊部マッサージと理想論。
これがその夜の全てだった。
再訪? ない。
次回指名? ない。
また同じ店を使うかどうか——それだけは、別の子次第で考えてもいい。
この子の名前とお店の情報は有料エリアで公開中。地雷を踏まないためにも、確認してから予約することをおすすめする。