大宮駅東口から歩いて七分
木曜の昼過ぎ、電車を降りた瞬間に少し後悔した。八月の埼玉は暑い。ホームの空気が生ぬるくて、駅前のコンビニでアイスコーヒーを買って、氷が溶けきる前に飲み干した。
大宮のソープ街は東口から歩いて七分くらい。日陰がほとんどない道で、着いた頃にはシャツの背中が全部貼りついていた。この季節にわざわざ出てくる自分がちょっと理解できない。
それでも来たのは、buzz-B のいぶきを指名する日だったから。三回目。
初回は正直、探り合いだけで終わった。二回目でようやく噛み合ってきて、じゃあ次はどうなるんだろうという興味だけで予約を入れていた。指名は裏切らない、というのが持論だけど、それを口に出すのは同じ子に三回通ってからと決めている。
受付はスムーズだった。ネット予約の時間ちょうどに呼ばれて、待合室にいたのは五分くらい。冷房が効きすぎていて、汗が引いた途端に今度は寒い。自販機がやたら安いのはこの店のいいところで、そういえば前回もここでコーラを買った。
この日は平日の昼だったのもあって、待合室には自分を入れて三人しかいなかった。土日の夜に来たときは椅子がほぼ埋まっていたので、時間帯による差はかなり大きいと思う。
扉を開けたら、笑っていた
パネルより実物が上だった
部屋に入ると、先に立って待っていた。「あ、また来た」と笑われて、こっちも笑うしかなかった。三回目でこれか、と思う。
いぶきは写真だとキレイ系に寄って見えるけれど、実物は笑った瞬間に一気に可愛いほうへ振れる。前回もそう思ったが、今回のほうが表情がやわらかかった。髪の色が少し明るくなっていて、それを指摘したら「気づくの遅くない?」と返された。
163cmで、細い。写真だと肉感的に見えるのに、横に並ぶと腕も脚も驚くほど華奢だった。なのに胸だけが完全に別枠で、これは初回に見たときも同じことを思った記憶がある。腕と肩のタトゥーは本人がまったく隠す気がないので、こっちも気にしなくていい。
部屋そのものは狭い。ソープの相部屋としては標準的だと思うが、大きめの男が二人で動くと確実にどこかにぶつかる。掃除は行き届いていて、そこは文句なし。
体温が高い子だった
シャワーを浴びながら肩に手を置かれたとき、体温が高いなと思った。前回はここで少し緊張が残っていたけれど、今回は最初から距離が近い。
泡をつけた手がぬるぬると背中を滑って、そのまま前に回ってくる。まだ何も始まっていないのに背中がビクビクして、まじでこれはまずいと思った。
「今日は最後まで我慢できる?」と聞かれたので、正直に「たぶん無理」と答えた。この時点で主導権は完全に向こうにあった。
ルックス ★★★★★
スタイル ★★★★★
おっぱい ★★★★★
アソコ ★★★☆☆
感度 ★★★☆☆
性格 ★★★★☆
性格に星を一つ残したのは、テンションの読めない日があるから。初回はやたら口数が少なくて、何かやらかしたのかと焦った。三回通って分かったのは、単に人見知りしていただけだったということ。
大宮で見た続きは限定エリアに置く
この店のいぶきを一言で言うなら、攻める側の人だ。本人もプロフィールにそう書いているし、実際その通りだった。受け身が好きな人にはたぶん刺さるし、自分で主導したい人には向いていない。
面白いのは、一方的に責め続けるわけではないところ。緩めるタイミングを完全に握られていて、こっちが落ち着きかけた瞬間にまた引き戻される。その繰り返しで、気づいたら時間が半分以上溶けていた。抵抗しようとすると、それも織り込み済みという顔で笑われる。
気になったのは序盤の力加減で、初回はちょっと強すぎた。二回目以降はこっちの反応を見て合わせてくれる。そこも含めて、回数を重ねたほうが良くなるタイプだと思う。
三回目でようやく本領発揮、というのがこの日の結論になった。初回と二回目では見えなかった引き出しが、全部開いていた。
ただ、そこから先——どういう流れで、どこまでいって、こっちがどれだけ情けない顔をしたか。それは限定エリアにまとめた。料金の目安と予約のコツも、そっちに書いてある。
帰りの京浜東北線で
店を出たら外はまだ明るくて、その落差で少しぼんやりした。駅前でラーメンを食べてから帰ったけれど、味をほとんど覚えていない。
電車の窓に映る自分の顔が、行きよりも明らかに間抜けだった。次はいつにするか、座席に座った時点でもう考えていた。