厚木まで足を伸ばした理由
金曜の夜、仕事を早めに切り上げて小田急に飛び乗った。八月の熱帯夜で、本厚木の駅を出た瞬間にシャツが背中に貼り付く。待ち合わせまで二十分あったので、駅前のコンビニで水を二本買った。一本は自分用、もう一本は渡す用。暑い日に手ぶらで会うと、その時点で温度差がついてしまう気がしている。
丸妻汁 厚木店のひめさん、29歳。人妻の看板を掲げている店なのに、プロフィールの写真は二十代前半にしか見えない童顔だったな。厚木まで出るのは久しぶりで、電車賃と移動時間を考えれば都内で済ませたほうが早い。それでも予約を入れたのは、キス好きの知り合いがこの人の名前を出していたからだった。
予約はネットで完結して、確認の電話も来なかった。この手軽さはありがたい。
キスがうまい子はハズレない。指名を決める基準はここ一本で、他の条件はあとから付いてくるくらいに思っている。
唇から見たひめの実力
顔と体つき
待ち合わせ場所に立っていた時点で、写真と実物の差はほとんど無いと分かった。丸い目元、笑うと歯が見える口元、白っぽいワンピース。加工で盛っている子は近づけば分かるものだが、この人は逆に実物のほうが空気が柔らかい。身長は160に届かないくらいで、抱きしめると腕にちゃんと肉が余る。むちむちという言葉がそのまま当てはまる体型で、細い子が好きな人には向かないだろうな。Hカップは服の上からでも輪郭がはっきり出ていて、ホテルのエレベーターでは正面の鏡を見ないようにしていた。
待ち合わせからホテルまでは徒歩で三分ほど。並んで歩いている間に、こっちの歩幅に合わせて速度を落としてくるのが分かった。この距離感の作り方だけで、場数が違うのは伝わる。
気遣いの温度
部屋に入って最初に出てきた言葉が「暑かったでしょ、先にお水飲む?」だった。こっちが渡すつもりで買ってきた水が完全に無駄になったのは、我ながら笑える。
会話は野球で転がった。西武とヤクルトの話を振ったら止まらなくなって、気づけば十五分ほど服も脱がないまま喋っていたな。時間で買っている以上ここは減点していい場面なのだが、削られたことに気づかせない喋り方をされると文句も言いにくい。そういえば、こういう雑談だけで場が持つ子に当たったのは去年の秋以来かもしれない。
値段の釣り合い
100分で15,000円、これに本指名料が乗る。厚木の相場で見れば安いほうで、予約が二週間先まで埋まっている理由がこの時点で半分見えた。店のポイントが貯まっていたので実際の支払いはもう少し下がったが、初めてでも躊躇う額ではないのが良かったな。
ルックス ★★★★★
スタイル ★★★★☆
おっぱい ★★★★★
アソコ ★★★★☆
感度 ★★★★★
性格 ★★★★★
シャワーを浴びる前の五分
服を脱ぐ前に、立ったままキスから入った。唇が柔らかくて、こちらを押し返してこないタイプ。舌の入れ方が早すぎず、息が詰まる直前で一度だけ離してくれる。この抜き方ができる子は本当に少なくて、たいていは自分のペースで舌を回してくるか、こっちに任せきりで動かないかのどちらかだったな。唇の相性って大事で、ここが噛み合わないと後の流れがどれだけ丁寧でも気持ちが戻ってこない。
ねっとりしたキスのまま首筋に降りていったら、その時点で肩がビクビクしていた。胸に触れる前から反応が返ってくるので、こっちの手順のほうが狂う。全身が敏感だという話は盛っていなかったわけだ。
まじで手が止まった。
ただ、向こうが攻めに回ったときの力加減はちょっと強い。首はそれでいいが、耳はもう半分の弱さで足りる。ぶっちゃけこの一点だけは物足りなかった。というより惜しい、が近い。伝えれば次から直してきそうな空気はあったので、減点というほどでもないのだが。
シャワーを浴びてベッドに戻ってからの流れは、ここでは畳んでおく。
で、また指名するのか
取る。次は昼から入れる日に、時間を伸ばして。「またすぐ会いに来てね」と言われて、営業だと分かっていても効くやつだったな。帰りの電車では何も考えられなくなって、本厚木の駅前でラーメンだけ食べて帰った。やばい、と声に出たのは久しぶりのことだ。
厚木という土地は、正直そこまで足を運ぶ場所だと思っていなかった。都内から出るのが面倒で、駅前も派手ではない。それでもこの人のためだけに小田急に乗る理由ができてしまったので、九月の予定を一枠空けておくことにした。
実際にどこまで進んだのか、予約を取るときのコツ、狙い目の時間帯は投稿者限定エリアに置いておく。