仕事帰りに錦まで、予約だけ入れて向かった
金曜。仕事を片付けて会社を出たのが二十時過ぎだった。八月の暑い日がずっと続いていて、外に出た瞬間に生ぬるい空気がまとわりついてくる。名駅から歩いて十五分ちょっと、地下鉄なら伏見で降りて数分。名古屋市中区の錦三丁目、長者町の路地に目当ての店はある。この辺は昼間だと繊維問屋のシャッターが並ぶだけの通りなのに、夜になると急に看板の色が濃くなるのが面白い。
ヘルスクラブ 長者町 巴里は、雑居ビルの中に入っている。エレベーターを降りるとすぐ受付で、スタッフの人がハキハキした感じで対応してくれた。待合は広くはないけれど、掃除が行き届いていて椅子も清潔だった。フリーで回すタイプではなく、写真を見て指名する形。コースは時間で区切られていて、自分が取ったのは七十五分の枠だった。その日は夏のイベント価格で、室料込み二万七千円。金額の話はここまでにしておく。
待っている間、備え付けの雑誌をめくりながら、そういえば夕飯を食べ損ねたなと思い出した。帰りにラーメンでも寄るか、と考えているうちに名前を呼ばれた。
巴里のあゆは、パネルと別人だった
ドアが開いて三秒
パネルで見たあゆは、髪が明るくて指を口元に当てたギャルっぽい一枚だった。正直、こういう感じの子なんだろうなと思って部屋で待っていた。ドアが開いて入ってきたのは、黒髪がまっすぐ落ちている、どちらかというとアイドルみたいな顔立ちの子だった。上品、という言葉が最初に浮かんだ。写真の印象と実物がここまでずれるのは久しぶりだ。
目がとにかく大きくて、そのぶん顔が小さく見える。身長は百五十センチちょっとで、並ぶと自分の肩くらいまでしかない。「あゆです、今日はよろしくね」と言いながらすぐ隣に座ってきて、そこから会話が途切れなかった。よく喋るし、こっちの雑な話でもちゃんと笑ってくれる。愛想で笑ってるのとは違う笑い方だった。
趣味を聞いたらパチスロだと返ってきて、そこで一気に距離が縮まった。見た目の清楚さとの落差がすごい。煙草は吸わないらしく、部屋に匂いが残らないのもありがたかった。
この時点で、部屋の狭さとかエアコンの効きの悪さとか、そういう細かい不満は全部どうでもよくなっていた。
マット目当てで来た自分の誤算
ただ、こっちにも計算違いがあった。夏バテ気味の自分へのご褒美として、マットで溶かされるつもりで予約を入れていたのだ。それを伝えたら、少し困った顔で「マットはまだ勉強中なんです」と返ってきた。ここは正直に書いておく。マットは無し。
それから、写真だとスタイルが強調されて見えるぶん、胸のボリュームは控えめだった。おっぱいでどうにかしてほしい日だったので、その一点だけは物足りないと思ったのは事実だ。
期待していたものが二つとも空振りしたわけで、椅子に座り直しながら、今日は当たりの日じゃないかもなと一瞬思った。まじで一瞬だけ。
でも、そのマイナスから始まったのが良かった。シャワーを浴びて部屋に戻ってきたあたりから、こちらのペースが完全に崩されていく。キスの回数が異様に多くて、話している途中でも唇が来る。感度も反応も、明らかに演技じゃない。この先の細かいところは限定エリアに置いておく。
六項目の採点と、次に予約するか
採点はこんな感じ。
ルックス ★★★★☆
スタイル ★★★★☆
おっぱい ★★☆☆☆
アソコ ★★★★☆
感度 ★★★★☆
性格 ★★★★★
おっぱいの二つは、期待値の置き方を間違えた自分の問題でもある。それ以外は文句のつけようがなかった。特に性格の欄は満点で構わないと思う。終わって時計を見たとき、七十五分がまるまる過ぎているのが信じられなかった。体感十五分。やばいな、と声に出しそうになった。
本人いわく素直で自然体なタイプらしくて、実際そのとおりだった。作り込んだ接客をされるより、こっちとしてはずっと楽だ。仕事帰りの頭のまま行っても、勝手にほぐされて帰ってくる感じになる。
帰り道、コンビニで水を買って飲みながら、次にいつ枠を押さえるか考えていた。名駅方面に住んでいる人間からすると、この距離で当たりを引けるのは強い。徒歩でも帰れる。
この店で遊ぶのは初めてだったけれど、受付から見送りまで一度も気を遣わされる場面がなかった。それだけでも来た価値はあった。
プレイの流れの続きと、料金まわり、どの時間帯が取りやすいかは限定エリアのほうにまとめた。