火曜の夜に電話を入れた
名駅から歩いて七、八分、大門の一角にずっと気になっている店があった。ニュー令女。仕事の行き帰りに看板だけは何十回も見ていて、そのたびに「今日はもう遅いか」で通り過ぎていた。
で、火曜の夜、家に着いてビールを開ける前に電話した。狙っていた子が一人いて、聞いてみたらその週の枠はほぼ埋まっているという返事だった。空いていたのは金曜の十九時から六十分の枠だけ。
悩む時間もなかったので、その場で押さえた。
ただ、切ってから少し後悔した。金曜の十九時なんてこの街が一番混む時間帯で、待合が席取り合戦になるのは目に見えている。それでも他に空きがないので飲むしかなかった。
待合の椅子で十分待った
金曜は朝から雨で、傘を持って出るのを忘れた日だった。夕方には止んでいたので、そのまま名駅の地下を抜けて歩いた。この辺は地下だけでかなり先まで行けるので、雨の日は本当に助かる。
店に着いたのが十八時五十分。受付は思っていたより静かで、スタッフの人が落ち着いた声で「少しお待ちください」と言って待合に通してくれた。
そこから十分。長い。テレビの音は絞ってあって、正面の壁にかかった時計だけがカチカチ鳴っていた。膝の上でスマホをいじる気にもならず、ただ座っていた。
時間ぴったりに呼ばれて、階段を上がったところに立っていたのが今日の子だった。
写真より細い、というのが最初の感想。背は百六十三くらいあって、正面に立たれると縦に長く見える。胸はEくらいありそうなのに腰のところが極端に細いので、シルエットが少し不自然なくらいだった。
髪は緩く巻いてあって、横を通ったときに甘い匂いがした。目が合って、先に笑ったのは向こうだった。
六十分をどう使ったか
湯を張るまでの十五分
部屋に入ってすぐ「初めましてですよね?」と聞かれた。緊張が顔に出ていたんだと思う。上着を受け取る間もずっと喋っていて、話すのが好きというのは本当だった。
質問のテンポが速い。仕事は何をしているのか、名駅のどのあたりで働いているのか、休みの日は何をしているのか。答えているうちに、こっちの肩から力が抜けていった。
服を脱がせる手つきはまだ荒削りで、ボタンひとつに時間がかかる。そこを笑ってしまったら、向こうも笑った。
シャワーは先に向こうが手を伸ばしてきて、湯の温度を何度も確かめてから体を洗い始めた。丁寧すぎてくすぐったい。もぞもぞしていたら「くすぐったいですか?」と覗き込まれた。
湯船に一緒に入って、そこでキスをした。これがまじで上手い。角度を変えてくるし、こっちの息を見ながら深さを変えてくる。得意なのはキスだと本人も言っていて、そこは看板に偽りなしだった。
ベッドに移ってから
体を拭いてもらってベッドへ。序盤はとにかく密着している時間が長くて、手順を消化するタイプの子とは全然違った。
胸に触れたときの反応が大きい。ぴくっと震えて、それを隠そうとするのが分かる。全身が弱いと言っていたのは誇張ではなくて、首筋も脇腹も、どこを触っても声が出た。
こっちが息を詰めると、向こうが嬉しそうな顔をする。
技術そのものは、正直まだ発展途上だと思う。口を使うときの動きは丁寧なんだけど単調で、途中で顔を上げて「これ大丈夫ですか?」と確認してくる回数が多い。慣れた子ならそこは黙って続けるところだと思う。
ただ、下手だから萎えるかというと、そうはならなかった。上手いかどうかより、一緒に楽しんでいるかどうかで満足度が決まる子って感じだった。
後半は向こうが上になって、そこからは会話がほとんど消えた。息が上がっているのが分かって、演技だとしたら相当な役者だと思う。終わったあと、しばらく胸のあたりに顔をうずめたまま動かなかった。
服を着ながら聞いた話
シャワーを浴び直して、服を着ながらまた喋っていた。趣味を聞いたら「話すことです」と即答されて、そこは声を出して笑った。
差し入れの話も出た。何をもらっても嬉しい、と言っていたけれど、たぶん本当にそうなんだと思う。人からもらったものの話をするときの顔が、プレイ中よりよほど生き生きしていた。
六十分は短い。次は八十分にする、と部屋を出る前に自分で口に出していた。
名駅まで歩いて帰る間に
外に出たらまた降り出していて、傘がないので地下の入り口まで小走りだった。金曜の夜の大門は人が多くて、歩いているだけで肩がぶつかる。ラーメンでも食って帰るつもりだったのに、券売機の前に列ができていたのでやめた。
ルックス ★★★★★
スタイル ★★★★☆
おっぱい ★★★★☆
アソコ ★★★★☆
感度 ★★★★☆
性格 ★★★★★
技術で殴ってくるタイプではない。ただ、こっちのペースに全部合わせてくるので、六十分が体感で三十分だった。仕事帰りに寄って、疲れを落として帰りたいなら合うと思う。
待ち時間だけは参った。金曜の十九時を選んだ自分が悪いとはいえ、待合の十分は長い。次は平日の早い時間で押さえる。
名前と、この子の枠を取るときのコツは限定エリアに書いた。