福山から東広島まで、下道を走った金曜
金曜の夕方、仕事帰りにそのまま車を出した。福山からじゃと東広島は高速で一時間ちょい、下道でも一時間半で着く。その日はどうしても急ぐ気になれんくて、二号線をだらだら流していった。
窓を開けとったら、途中から酒の匂いが混じってきた。西条に入った合図じゃ。
この匂いが好きで、東広島は嫌いになれん。
前から気になっとった店がある。ラブマシーン東広島。東広島のデリヘルの中では在籍の顔ぶれが安定しとって、出勤表を眺めるのが完全に癖になっとった。ほいでもまぁ、眺めるだけで指名までいかん日が続いとったんじゃが、その週は違った。
その日の枠に、はるるという21歳の名前が入っとる。ここは写真を見て指名できるけぇ、迷わず彼女の枠を押さえた。指名料が2,000円上乗せになるが、そこをケチって知らん子に当たるより気が楽じゃ。
システムそのものは単純で、写真を見て決めるか、その時間に空いとる子へ任せるかの二択。フリーで入って外したときの帰り道の重さを知っとるけぇ、こっちは毎回きっちり名前を指定しとる。
デリヘルじゃけぇ、店の建物に上がることはない。こっちが先にホテルへ入って部屋番号を伝えて、あとは女の子が来るのを待つだけの流れ。受付から案内までで難しいことは何もない。
ただ西条駅の周りはホテルの数がそこまで多うない上に、駐車場が狭いところが多い。到着してから停める場所を探して五分ほど無駄にしたのは、こっちの段取りが甘かったせいじゃ。八月の暑い日じゃったけぇ、コンビニで買うたコーヒーはホテルに着く前にぬるうなっとった。
白い太腿のほうが先に見えた(はるる/ラブマシーン東広島)
部屋の窓からなんとなく下を覗いたら、ミニスカの子が信号待ちで止まっとった。西日が当たって、太腿の白さだけが妙に浮いて見える。あれじゃろうな、と思うたらやっぱりそうじゃった。
前に一度だけ会うとって、この日が二度目。ドアを開けて「久しぶりですねー」と言われた瞬間、こっちが先に手を伸ばしてハグしとった。自分でも早いと思う。向こうは笑って受け止めてくれた。
会うた瞬間の温度が高い子じゃ。
身長は156cmと聞いとったが、写真より実物のほうがずっと柔らかい。色白でちょっとぽっちゃりしとって、腕が触れるところがぜんぶもちもちしとる。笑うと目が細うなるタイプで、その笑い方が反則じゃ。
「今日ほんまに暑かったですねー」と言いながら、こっちが何も言わんうちにエアコンの温度を下げてくれた。こういう気の回し方をする子はそう多うない。
胸はEカップと聞いとったが、脱ぐ前から服の上でもはっきり分かる。かといって、そこだけが売りの子という感じでもない。座って喋っとるときの空気の作り方のほうに、こっちはやられた。
「わたし、こっち来る前に一回道間違えました」と笑いながら報告してくる。減点する気にもならん。
六項目で書き出すとこうなる
ルックス ★★★★☆
スタイル ★★★★☆
おっぱい ★★★★★
アソコ ★★★★☆
感度 ★★★★☆
性格 ★★★★★
数字を並べても伝わらんのじゃが、この子はいちばん下の性格の欄が効いてくる。顔が良い子は探せばおる。喋っとって疲れん子のほうがずっと少ない。
この歳になると、顔より先にそっちを見るようになった。
シャワーの湯加減まで気を回してくれた
先に浴室へ行ったのは彼女のほうで、タオルを二枚出して、湯の温度を手で確かめてから「もういいですよー」と呼ばれた。この段取りを自分から全部やる子は、正直あまりおらん。
教わってできることじゃない気がする。
洗いながら喋る内容も仕事の話じゃのうて、綾鷹が好きとか、休みの日は部屋の掃除ばっかりしとるとか、そんな中身のない話。気づいたら、ホテルに一緒に遊びに来た友達と喋っとるみたいな空気になっとった。
体を拭いてベッドに腰かけた時点で、もう距離が近い。こっちが何か言う前に、欲しい形へ自分から寄ってくる。この密着してくる時間がとにかく長うて、そこで一回やられる。
この店の女の子はどの子も愛想がええという話は前から聞いとったが、はるるの場合はそれが接客として作った愛想に見えん。そこが厄介じゃ。仕事で来とるのは分かっとるのに、こっちが勝手に勘違いしそうになる。
ほいでもまぁ、この先を全部ここに書くと限定エリアの意味がのうなってしまう。口の使い方と、その日に彼女から出てきた追加の話は限定エリアのほうへ置いとくかのう。
帰り道に考えとったこと
福山まで帰る道で、ずっと同じことを考えとった。この距離を走ってでも会いに行く価値があるかどうか、じゃ。
答えはやばいくらい単純で、家に着いた時点でもう次の出勤表を開いとる自分がおった。途中でラーメンを食うて帰ったんじゃが、味はまったく覚えとらん。