東名を西へ、金曜の夕方に下った
沼津から静岡市までは、行こうと思えばすぐだし、面倒だと思えばやたら遠い。東京まで出るか迷う距離感といつも同じで、東へ乗るか西へ下るかで一時間くらい迷っていた。結局この日は西だったな。
七月の金曜、夕方。昼過ぎまで降っていた雨がやんで、路面がまだ黒く光っていた。窓を開けると生ぬるい風が入ってくる。由比のあたりのサービスエリアで桜えびのかき揚げをのせたそばを食べたんだけど、揚げたてが汁を吸って崩れていく感じがよくて、あれだけでも来た甲斐はあったって感じかな。そばを待っている間、駐車場の端から海側を眺めていたら、雨上がりの空がやたら派手なオレンジに焼けていて、こういう日はだいたい良いことがある、みたいな根拠のない予感を勝手に持ってしまう。実際にはそんな法則はないし、去年の秋に同じ夕焼けを見た日は最悪の外れを引いた。それでも毎回同じことを考えている自分が、我ながらまじで学習しないなと思う。
雨、上がってくれて助かった。
降りてから葵区へ。呉服町の通りを一本外れると、飲み屋の看板と居酒屋の呼び込みが並んでいて、静岡市の夜は思っていたより騒がしい。ホテル街はそこからもう少し歩く。歩道が狭くて、傘を持った人とすれ違うたびに肩をひねる羽目になった。
今回のお相手は、はんぱじゃない伝説 静岡校のさくの。
この店はデリヘルなので、店舗に足を運ぶ形ではない。こちらで先に部屋を押さえて、時間を指定して待つ。写真を見て指名する形が基本で、フリーで任せることもできる。コースはスタンダードがまずあって、そこに制服着衣やスク水電マといった名前のコースが別立てで乗る作りになっていた。オプションも無料の枠と、千円・二千円・三千円と段階で分かれている枠がある。全部盛ろうとすると計算が追いつかないので、事前に何をやりたいか決めておいたほうがいい。
静岡駅からだと、歩ける距離ではあるけれど夏場に歩きたい距離ではない。初めてこの街で遊ぶなら、駅から短くタクシーに乗ってしまうほうが結局は楽だと思う。呉服町の側は人通りが多くて、時間帯によっては行き交う人の顔がはっきり見えるくらい明るい。人目が気になるなら、一本裏の通りを選ぶといい。
部屋に入ってから待っている二十分が、いつも一番落ち着かない。エレベーターが一基しかないホテルで、上がってくる音が聞こえるたびに顔を上げていた。空調がずっとカタカタ鳴っていて、それも気になった。
さくのと向かい合った最初の十分
ノックの音が思ったより小さくて、一拍遅れてドアを開けた。
目に映ったもの
まず、小さい。151cmと聞いていたけれど、実際に立ってもらうと胸の高さくらいまでしかない。黒髪のロングで、前髪が眉の下で切りそろえてある。ギャル系という前情報だったのに、目の前にいるのは素朴な感じの子で、写真よりも肌が白かった。
「はじめまして、さくのです」
うわ、と声が出そうになった。アニメ声というのはこういうことか。ふわっと高くて、語尾が少し伸びる。笑うと目が細くなって、そこだけ年相応の二十一歳だった。
手のひらに残ったもの
荷物を置くより先に、ぎゅっと抱きついてきた。密着が売りの子だとは聞いていたが、想像していた営業的な密着とは違って、体温がそのまま伝わってくる距離だった。背中に回した手のひらに、ぷるぷるした感触が返ってくる。肌がとにかくスベスベで、引っかかるところがない。
誕生月だと聞いていたので、来る途中のコンビニで焼き菓子を買っておいた。渡したら本気で驚いた顔をしていて、こちらのほうが照れた。
「最近ずっと出ずっぱりで、寝る時間がなくて」
そう言いながら、ちょっと疲れた顔で笑う。イチャイチャしながら近況を聞いているだけで、もう十分くらい経っていた。時間の使い方としては贅沢だったかもしれないけれど、この時間があったから後半の空気が変わったんだと思う。
肩に頭を預けてくる角度が妙に自然で、この子は人に甘えるのがうまいんだなと思った。営業でやっている子の甘え方は、どこかで一度こちらの反応をうかがう間が入る。さくのにはそれがなかった。
採点はこんなところ。
ルックス ★★★★★
スタイル ★★★★☆
おっぱい ★★★★★
アソコ ★★★★★
感度 ★★★★☆
性格 ★★★★★
スタイルだけ星を一つ落としたのは、細さで押すタイプではないから。むしろ柔らかさで持っていく子で、そこは好みが分かれる部分だと思う。
部屋を出たあとに残っていたもの
終わってドアが閉まったあと、しばらく座ったまま動けなかった。
黒はんぺんは、やばい。
帰りは静岡駅まで歩いて、駅前のおでん屋で黒はんぺんを二本もらった。串の先まで黒い汁が染みていて、これを食べると静岡まで下ってきたなという実感が湧く。隣の席のおじさんに野球の話を振られて、興味がないのに三十分付き合ったのは余計だったけれど。
車に戻る途中、まだ手のひらに温度が残っている気がして、意味もなく開いたり閉じたりしていた。二十一歳の子と二時間近く一緒にいたわけで、帰り道の静けさが余計にこたえる。
東京に行けば選択肢はもっとあるし、指名の取り合いにならない分だけ気楽でもある。ただ、この日に関しては下って正解だったな。
続きは限定側に置いておく
ここから先、部屋の照明を落としてからのことは書いていない。どういう流れになって、どこまで受け入れてくれたのか。次に指名するときのちょうどいい時間帯や、実際に払った額もそちらに書いた。
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