東名を東へ、浜松まで走った日
大須帰りに寄るのが日課みたいな暮らしをしていると、静岡県まで出ていく理由がなかなか作れない。ところが八月の土曜、入れていた予定が朝のうちに全部飛んだ。前の夜の飲み会で潰れて昼前に起き、洗濯機の音を聞きながら天井を眺めていたら、急に遠くへ行きたくなったって感じだった。
そのまま東名に乗っていた。
名古屋から浜松までは二時間弱。途中のサービスエリアでコーヒーだけ買って、あとはエアコンを最強にして走った。こんな暑い日に高速を走ると、休憩のたびに照り返しで焦げそうになる。錦のネオンが呼んでる、なんて言っている場合ではない、完全に昼の遠出だった。
浜松という街に対して、こっちが勝手に持っていたのは楽器と工場のイメージだけだった。着いてから中古盤を置いている店を一軒だけ覗いて、棚の端で知らないバンドの十二センチシングルを見つけて、それだけで来た甲斐があったことにした。ジャケットの色がやたら派手で、たぶん一生聴かない一枚なのに、レジまで持っていってしまうのが自分の悪い癖だと思う。夜の店に行く前にこういうところで満たされてしまうのも、毎回そうだった。
華美人という店の輪郭
今回入ったのは静岡県の浜松にある華美人というデリヘルで、使うのはこの日がはじめて。名古屋のノリでふらっと入れる店なのか、地元の常連で固まっている店なのか、その手触りを確かめたい気持ちもあった。結論から書くと、後者に近いのに、よそ者を弾く感じはまったくなかった。
浜松駅から南、ホテル街までの足
車で行くなら駐車場の心配だけしておけばいい。駅の南側にホテルが固まっていて、そのあたりに入れてしまえば、あとは徒歩で完結する。街としては大須みたいな雑多さがなくて、昼間は妙に静かだった。看板の数が少ないぶん、初めてでも迷いにくいのは助かる。14時前に着いて、コンビニで飲み物だけ買ってから部屋に入った。
部屋で待っている時間
受付のやりとりは事務的すぎず、かといって馴れ馴れしくもない。写真と写メ日記を見て相手を決める形で、指名を通すと本指名料が別に乗る。コースは時間で区切られていて、延長するかどうかは部屋に入ってから決めればいい。安いから選ぶ店ではなく、その人に払う価値があるかを自分で判断する店って感じだった。
部屋は昭和の名残があるタイプで、正直ちょっと狭い。荷物を置いてシャワーだけ浴びて、ベッドの端に座ってスマホをいじっていた。待ち時間は二十分ほど。この時間がいちばん落ち着かない。
ノックの音でスマホを置いた。
ここからが本編になる。
さくらさんという人
ドアを開けたさくらさんは、こっちの顔を見た瞬間ににっこりして、それからホッとした表情になった。あの一瞬のゆるみかたは得しかない。「暑かったでしょう」と言いながら入ってきて、荷物を置くまでの動作が全部やわらかい。41歳と聞いていたけれど、笑うと年齢の話がどうでもよくなるタイプだった。
身長は152センチで、隣に立つとこっちの肩よりずいぶん下にある。小柄なのに体つきはしっかりしていて、白いTシャツの下のラインが思っていたよりずっと女っぽい。まじで、写真から受けた印象より実物のほうが良かった。
会話も勝手に転がっていった。中古盤を買った話をしたら、車で聴く音楽の趣味まで聞き返してきて、こっちの好きなものを馬鹿にしない。この手の店で自分の話を聞いてもらえると、それだけで少し得した気分になる。
六項目でつけた点
ルックス ★★★★☆
スタイル ★★★☆☆
おっぱい ★★★☆☆
アソコ ★★★☆☆
感度 ★★★★☆
性格 ★★★★★
性格だけは満点でいい。こっちの間の悪い雑談にも全部乗ってくれて、こういう人が浜松にいるのかと思った。おっぱいはCで、数字だけ見れば普通。ただ小柄なぶん、見た目の密度は数字より上に感じた。感度は素直なほうで、触ると反応が返ってくる。
ここから先は限定エリアで
先にシャワーへ、という流れになって、脱衣所で服を脱がされながらも世間話が続いた。名古屋から来たと言うと少し珍しがられて、そこからまた笑い声になる。浴室に入ってからは、ちょっとここには書けない方向へ進んでいったので、続きは限定エリアに置いておく。地元の人が指名を重ねる理由みたいなものは、たぶんあの三十分に全部あった。
帰りは浜松駅の近くでラーメンを食ってから、また東名に乗った。替え玉まで頼んでしまって、腹がふくれた状態で高速に乗るのは判断としてよくなかったと思う。運転しながら次はいつ来ようかと考えている自分がいて、そこがこの日のいちばん正直な答えだった。静岡県まで二時間の距離を、遠いと思わなくなったのが我ながらまずい。