新大久保の裏道と、人妻店に26歳がいた話
普段は三十代後半から上しか指名しない。若い子に興味がないというより、単純に話が噛み合わないんだよな。それなのにこの日は火曜の仕事帰り、20時過ぎの電車で新大久保まで出て、人妻レディプレイス 新大久保ホテヘルの受付に連絡を入れていた。
きっかけは店の名簿だった。26歳と書いてある枠に、他の在籍とは明らかに温度の違う顔が並んでいる。大人の色気ってのは年齢そのものじゃなく出方の問題で、ごく稀に若い子でもそれを持っている。久しぶりにその気配を感じたから、自分のルールを一日だけ外した。
駅からホテル街までは徒歩で数分。八月にしては風のある晩だったが、それでも暑い日だ。通されたホテルの部屋は狭いほうで、鞄を置く台がなく床に直置きする羽目になった。これは店の落ち度じゃないんだが、この日いちばん気分が削がれたのはそこだった。
受付のスタッフは丁寧だった。チャットのやり取りで完結すると思っていたら最終確認は電話で、その一往復ぶん時間が余計にかかる。初めてこの店を使う人は少し不安になるかもしれない。
この店は途中で屋号が変わっている。前の名前のまま覚えている人もいるだろうが、いま看板に出ているのは人妻レディプレイス 新大久保ホテヘルのほうだ。名簿は二十代後半から三十代が厚い。夏の割引企画が動いている時期で、財布には優しかった。
リツさんを三つの角度から見る
声と目線
ドアが開いて最初に来たのが「はじめまして、リツです」の一言だった。声が低い。26歳の声の出し方じゃない。若い子は語尾を上げて場を埋めにくるが、この人は上げてこない。黙っている時間を怖がらないタイプだ。
顔立ちは名簿の写真そのままで、笑うと目が細くなる。ネイルの色が季節に対して少し早いんじゃないか、みたいな話をしていたら前職がネイリストだと言われて納得した。指先まで気を配れる人は、たいてい手の使い方もうまい。
体つき
153cmでFカップというのは数字だけ見ると盛りすぎに聞こえるが、実物は腰から下が細いぶん上が余計に目立つ形だった。腹に余分な肉がない。年齢を重ねた女性ならではの柔らかさとは方向が違って、ここは素直に若さの得だと思う。
ただ、脱がせる前のほうが強い。着衣で見せる線で勝負できる人だ。
間の取り方
包容力が違う、という言い方をこの年齢の相手に使うことになるとは思わなかった。こちらが黙ればあちらも黙る。しゃべりたそうにしていれば拾う。その切り替えが雑談の途中で何度もあって、そこが一番驚いた点だった。
S度が六割でM度が四割だと本人が言っていた。自分の性格を数字で説明しておいて、そのあとすぐ茶化す。この余裕を二十代で持っている相手は珍しくて、三十代しか見てこなかった人間には正直やりにくかった。
酒だけは断られた。アルコールにアレルギーがあるそうで、遊ぶ前に飲んでくるのも控えてほしいとのこと。行く前に頭へ入れておいたほうがいい。
採点
ルックス ★★★★★
スタイル ★★★★☆
おっぱい ★★★★★
アソコ ★★★★☆
感度 ★★★★☆
性格 ★★★★★
書けるのはここまでにしておく
シャワーを済ませてベッドの端に座った時点で、この人は待たせる側なんだと分かった。すぐに手を出してこない。こちらの呼吸が落ち着くのを待ってから、首筋に唇を当ててくる。順番を知っている人の動きだった。
そこから舌が下りていく速度が、とにかく遅い。焦らしを技として使っているというより、本人がその時間を楽しんでいる。ねっとりという言葉を安易に使いたくないんだが、他に当てはまる語がなかった。「まだですよ」と一度だけ言われて、正直やばいと思った。
雑談から切り替わる瞬間が分かりにくい人でもあった。いつの間にか会話の温度が変わっていて、気づいたら手を握られている。この入り方をされるとこちらから仕掛ける必要がなくなるので、ラクではある。ただしペースは完全に向こうが握る。
80分で頼んだのは、帰り道で少し後悔した。
この先どこまで進んだかは、限定エリアのほうに置いておく。払った実額と、指名するなら何時台を狙うべきかもそちらに書いた。
熟女好きの同好の士に一つだけ伝えたいのは、この店の名簿を年齢だけで切るなということ。若い子には興味がないと言い続けてきた男が、火曜の夜に電車賃を払って新大久保まで出て、帰りにラーメンを食いながら次の出勤日を調べていた。それが答えでいい。