三度目の鶯谷デッドボール
八月の月曜、深夜勤が明けて営業所に車を戻したのが朝の六時。そのまま寝るつもりだったのに、シャワーを浴びたら妙に目が冴えてしまってな。結局、昼前に根岸まで歩いていったんだよ。この辺は駅から三分も離れるとただの住宅街で、ラブホの看板が途切れた先にいきなり生活道路と町工場が出てくる。鶯谷デッドボールに上がるのは、これで三度目だ。
鶯谷ってのは、俺みたいな仕事の人間から見ると分かりやすい街でな。北口を出た瞬間にホテル街で、深夜は乗せた客の九割がそっち方面。逆に昼はほとんど人が歩いてない。だから明るいうちに遊ぶなら、この街はかなり気楽なんだよ。
ついでに書いておくと、この店に行くなら根岸側から入るのが正解だ。北口のホテル街を突っ切ると、昼でも同業者っぽい男とすれ違って気まずい。少し遠回りでも言問通りから住宅街に入ったほうが人目に付かないし、道幅も広い。深夜は逆で、駅前を通ったほうが明るくて歩きやすいんだよ。
選んだのは武内さん。前日の深夜、待機中にスマホでプロフィールを眺めてて、写真より本人が書いた文章のほうが面白かったから決めた。七十分で八千円、室料は別。指名料が千円上乗せになるが、それでも一万円札一枚で釣りが来る。
暑い。
歩いて十分の距離で背中が汗だくになって、コンビニで水を買って店の前で一気に飲み干した。この時点でちょっと焦った。汗まみれの中年が昼間から入っていくのは、さすがに気が引けるんだよ。
前に来たときと変わってたこと
前回来たのは春先で、そのときと比べると待機のステーションが増えていた。客から聞いた話だと、この辺の激安店はどこも部屋の確保に苦労してるらしくて、駐車場の都合で案内される場所が毎回変わる。今回は三番だと言われた。
料金は据え置き。受付の兄ちゃんが前と違う人になってて、説明が妙に丁寧だったのは良かったわ。
武内さんの見た目と最初の五分
ドアが開いて最初に思ったのは、写真より柔らかいなということ。三十八歳という数字から想像するより、笑い方が若い。九州の出だと言っていて、たまに語尾のイントネーションが跳ねる。それが妙に耳に残った。
「お兄さん、汗すごいですね」といきなり笑われて、こっちの気まずさが一発で消えた。座って五分くらい、どうでもいい話をした。推し活の話と、舞浜に行った話。俺が深夜のタクシーで拾う酔っ払いの話をしたら、身を乗り出して聞いてくるんだよ。聞き上手ってのはこういうことかと思ったわ。
体はしっかりしている。細身の子を探してる人には向かない。逆に、抱きついたときに骨が当たらない体が好きなら、この人はかなり上のほうだ。胸は服の上からでも分かる。
六項目、俺の採点
ルックス ★★★☆☆
スタイル ★★★☆☆
おっぱい ★★★★☆
アソコ ★★★☆☆
感度 ★★★★★
性格 ★★★★★
感度と性格で持っていくタイプ。顔だけで選ぶなら、正直この人じゃなくていい。アソコは素股までしか触れてないから参考値として見てくれ。
風呂場からベッドまで、書けるところまで
まず風呂。ここが狭い。大人二人で入ると肘がぶつかる。洗ってもらってる途中でこっちが手を伸ばして胸に触れたら、ビクビクと反応が返ってきた。乳首に指が当たっただけで声が出るタイプで、これは正直こっちが上手くなった気になる。
「そこ、だめですって」と言いながら逃げないので、しばらく攻めた。
風呂を出て、今度は攻めてもらう番。最初の手つきは少しぎこちなかったが、キスに入った瞬間に空気が変わる。舌の絡ませ方が丁寧で、やたら時間をかける。ここが一番印象に残ってるところだ。上から下まで舐められて、ローションでぬるぬるにされたあたりで、こっちの余裕は完全に消えた。まじでやばい。
電マも出てきた。ベッド脇に置いてあるのを先に見つけたのは向こうで、「これ、使いますか?」と自分から聞いてくる。
この先は限定エリアで全部書く。最後どういう形になったか、終わってから何を喋ったかまで含めてな。
次も指名するかどうかだけ
指名する。ただし七十分だと短い。喋ってる時間が楽しくて、その分プレイの時間を削ることになるんだよ。次は百分で入るつもりだ。
七十分八千円の店に何を期待するのかって話ではあるが、少なくとも俺は元を取った。
帰りは鶯谷の駅前でラーメンを食って、そのまま電車で帰った。そういえば、店を出たときにまだ日が高くて、それが妙に気恥ずかしかったわ。ここは深夜に来る場所だと勝手に思い込んでたんだな。