夜勤が飛んだ金曜、熟女の風俗最終章 厚木店に電話した
厚木の現場に回されて三週目になる。
夜勤明けの体に、ビジネスホテルの硬いベッドがどうにも合わない。寝ても二時間で目が覚める。カーテンの隙間から入る昼の光が、まぶたの裏でずっとちらつく。耳栓を買い足しても、隣の部屋のドアの音で起きる。三週目に入って、そろそろ限界が近いのは自分でも分かっていた。
金曜の昼、設備の点検が来週に延びたと連絡が来た。急に夜が空いた。
休みといっても、体は夜型のまま。20時を過ぎても眠気はまったく来なかった。
コンビニで缶コーヒーを買って、駐車場の車止めに腰を下ろす。スマホで厚木のデリヘルを順番に眺めた。
店名に「熟女」と「最終章」。正直、名前のところで一度スクロールが止まって、そのまま通り過ぎかけた。
戻ったのは出勤表のせいだ。金曜の20時から深夜1時まで。この時間帯に開いてる枠は、夜勤の人間には貴重だった。昼の枠ばかり並ぶ店を何軒も見たあとだと、その数字だけで少し救われる。名前で避けるのはもったいない、と思い直して、もう一度ページを開いた。
写真の子は、長い巻き髪で、とにかく胸が目立つ。プロフィールには「おもしろい人、明るい人が好き」とある。
どっちでもない自覚はある。
それでもネットで予約を入れた。夕方のうちに押さえたので、事前予約の扱いで80分が90分になった。こういう細かい得は、疲れているときほど嬉しい。
深夜だからこそ、一人で部屋にいたくなかった。たぶんそれが本音。
ドアの向こうの笑い声、びびという人
ホテルは本厚木の駅から少し歩いたところ。部屋は狭い。窓の外では雨が細く降っていた。
先にお湯を張って、ベッドの端でぼんやり待つ。待っている間がいちばん不安になる。
22時半ちょうどにチャイムが鳴った。
ドアを開けた瞬間、写真で見た顔がそのまま笑っていた。
「こんばんはー、雨ひどくなかったです?」
声が少し高くて、アニメの声優みたいな響き。玄関先で、こっちの肩の力がひとつ抜けた。
爪の色と、テーブルに出てきたお菓子
ソファに並んで座ると、指先がまず目に入った。爪がきれいに塗られていて、メイクも手を抜いていない。見られる仕事だという意識が、細かいところに出ている。
鞄から小袋のお菓子が出てきた。
「お腹すいてません? 夜ってお腹すきますよね」
夜勤の人間は、だいたい腹が減っている。図星だった。
話がうまい。こっちが点検の仕事の話をすると、ちゃんと質問を返してくる。適当な相づちで流さない。夜中に配電盤を開けて何を見るのか、なんて話を面白がって聞く人はめったにいない。こっちが一つ話すと、向こうが一つ自分の話を返してくる。その間合いがちょうどよくて、気づくとこっちばかり喋っていた。
自分のことは「明るく見えて、実は引きこもりなんです」と言って笑っていた。お酒は飲めないらしい。そこも同じだった。
週に一、二回しか出ていないそうで、金曜に当たったのは運がよかったと思う。
正直に言うと、最初の十分で、もうこの子で当たりだと決めていた。
体のことも少しだけ書いておく。156cmの小柄な骨格に、Hカップがそのまま乗っている。腰はちゃんとくびれていて、太ももから下はむちむちしている。服の上からでも、抱きつかれたときの重みが違った。
ルックス:★★★★☆
スタイル:★★★★☆
おっぱい:★★★★★
アソコ:★★★★☆
感度:★★★★☆
性格:★★★★★
湯船から先は、指先の話だけ
お湯を張っておいたのは正解だった。雨の中を歩いて、指先まで冷えていた。
二人で湯船に入る。肩まで浸かると、夜勤明けの体にじわじわ熱が戻ってくる。目の前に胸が浮いていて、ぷるぷる揺れるたびに、疲れた頭がそっちに持っていかれた。
洗ってくれる手つきが丁寧。急がない。こういう子は、ベッドに移っても急がない。
実際そうだった。キスがねっとり長くて、こっちの呼吸が落ち着くのを待ってくれる。
触れると、どこでも反応が返ってくる。首でも、背中でも。
「触られると、すぐスイッチ入っちゃうんです」
そう言って、照れたように笑った。
ちょっと惜しかったのは、部屋のエアコンがうるさくて、彼女の声が半分くらいかき消されたこと。ホテル選びは次回の課題になった。
この先、二回戦目に入るまでに何があったか。どこまで許してくれたか。それは限定公開のほうに書いた。疲れた頭でも、ここだけは忘れないうちに残しておきたかった。
午前零時すぎ、本厚木の駅前で
90分はあっという間だった。ドアの前で手を振って、彼女は次の予定へ。
駅前のタクシー乗り場は、金曜の夜らしく長い列。並ぶ気になれず、歩いて戻ることにした。雨は上がっていたが、風が冷たい。マジで寒い。
途中のラーメン屋でとんこつを一杯。湯気の向こうで、さっきの「お腹すいてません?」を思い出して、少し笑ってしまった。
ビジネスホテルに戻ったのは一時前。
硬いベッドは相変わらず硬い。でも、その夜は朝日が昇る前に眠れた。三週間ぶりに、ちゃんと。
悪くない。
夜勤明けの体に必要だったのは、たぶん刺激より、こういう笑い声のほうだった。