夜勤明け、眠れない水曜の昼に club Ego へ
朝日が昇る前に、検品ラインの最後のパレットを送り出した。九時間、ほぼ立ちっぱなし。腰の奥に鈍いのが溜まっている。
家に帰って風呂に浸かっても、目だけが冴えて眠れなかった。夜勤明けの体にはよくある。布団の中で天井を見ていたら、何も考えずに誰かに主導権を渡したくなった。自分で動く気力はもう残っていない。だったら最初から最後まで向こうに引っ張ってもらえばいい。そう思ったら、もう着替えていた。
候補は前から気になっていた千葉駅近くのソープ、club Ego のなつみさん。紹介ページの好きなタイプの欄に「全部委ねてくれる人」とあって、今の自分にはそれしか刺さらなかった。13時からの出勤に合わせて、昼前に電話した。受付の声は落ち着いていて、こっちが寝不足だと伝えると「横になってるだけで大丈夫な子ですよ」と笑われた。
正直、責められる側の遊びはほとんど経験がない。
そういえば、同じラインの先輩が昔「疲れてる日ほど何もしないほうが回復する」と言っていた。あれは睡眠の話だったはずだが、都合よく解釈することにした。夜勤を始めて三年、昼に遊びに出るのは数えるほどしかない。明るい時間の街を歩くと、自分だけ時差の中にいる気がする。その居心地の悪さも、今日はどうでもよかった。
雨の新千葉、受付の黒いソファで待った十五分
千葉駅の西口から歩いて
外は小雨が降っていた。傘を持ってくるのを忘れて、駅前のコンビニでビニール傘を買った。四百円ちょっと。西口から線路沿いを徒歩で数分、雑居ビルが並ぶ一角に看板が出ている。昼間なのに通りは静かで、濡れたアスファルトの匂いだけがした。
待合は少し狭い。黒いソファが二つと小さなテーブル。冷房が効きすぎていて、濡れたシャツが冷えて寒い。スタッフは淡々としていて余計なことを言わないのがありがたかった。眠気でぼんやりしている頭には、それくらいがちょうどいい。
エレベーターの前に立っていた、170cmの人
呼ばれてカーテンの向こうへ。エレベーターの前に、黒いドレスの女性が立っていた。目線がほとんど同じ高さにある。ヒール込みだと少し見上げる形になった。顔立ちははっきりした美人系なのに、口を開くと柔らかい。「疲れた顔してるね。寝てないでしょ」。初対面で見抜かれて、少し恥ずかしい。
脚が長い。腰の位置が高い。細いのに、胸元にはちゃんと丸みがある。Dカップくらいだろうか。トークは癒し系のお姉さんそのもので、こっちの話をよく笑って聞いてくれる。ところが目が合うと、たまに試すような光が混じる。そのギャップに、まだ何もされていないのにドキッとした。
ルックス:★★★★★
スタイル:★★★★★
おっぱい:★★★★☆
アソコ:★★★★☆
感度:★★★☆☆
性格:★★★★★
アソコは、最後まで主導権を握られていたのでじっくり見る余裕がなかった。四つにしたのはそのぶんの保留だ。感度は、こっちが受け身なので測りようがなかった、という意味の三つ。彼女の感じるところは、たぶんこっちの顔なんだと思う。
扉が閉まった瞬間に始まっていた
エレベーターに二人で乗り込む。扉が閉まった途端、彼女の体がぴたりと寄ってきた。胸が腕に当たる。耳元で「今日は全部わたしに任せる日ね」と囁かれて、指先がシャツの上をゆっくり這う。階数のランプが一つ上がるごとに、背中がぞわっとした。まだ部屋にも着いていない。これはマジでまずい、と思った。
部屋に入ると、彼女はいったん普通の顔に戻って、ベッドの端に並んで座った。「どういうのが好き?」「どこまで強くしていい?」「嫌なことは先に言ってね」。メモを取るみたいに一つずつ聞いてくれる。目隠しは大丈夫かと聞かれて、頷いた。手首を留めるのは、今日はやめておいた。初回でそこまで踏み込む度胸はなかった。
この確認があるから、あとで何をされても怖くなかったんだと思う。
この先の九十分は、限定公開で書いておく。夜勤明けの頭でも、あの止め方だけははっきり覚えている。
帰りの総武線で、半分眠りながら
店を出たら雨は上がっていた。駅前でラーメンをすすって、総武線に揺られながら少しだけ寝た。体はだるいのに、頭の芯だけがすっきりしている。妙な感覚だった。
責められたい、委ねたい、という気分の日にはこれ以上の相手は思いつかない。逆に、自分がリードしたい人には向かないと本人も言っていた。合う人にはとことん合う。次の夜勤明けも、たぶん同じ番号に電話する。