午前2時、日暮里に降りた — サンキュー日暮里総本店
火曜の夜勤が延びた。上野の現場を出たのが午前1時半で、千葉の自宅に帰る電車はとっくにない。始発まで4時間。ネットカフェで潰すかと一度は思ったが、夜勤明けの体に、椅子で丸まる4時間はきつい。
8月の深夜は歩いているだけで蒸し暑い。シャツが背中に張り付いたまま、日暮里まで一駅ぶん歩いた。
この時間帯に開いてる店は限られる。サンキュー日暮里総本店に電話を入れたら、受付の男性が眠そうな声で「今すぐ入れるのはこの三人ですね」と挙げてくれた。その中にあるかの名前があった。写メ日記を何度か覗いて気になっていた子で、夕方から夜はだいたい完売している。深夜だからこそ拾えた枠だと思う。
ホテル代を足しても、始発待ちをネットカフェとサウナで潰すのと金額はそう変わらない。そう自分に言い訳して、二時間のコースにした。
あるかと過ごした百二十分
部屋に来るまで
日暮里の駅前は午前2時でも人が歩いている。コンビニで水とスポーツドリンクを買って、指定されたホテルに入った。狭い部屋だった。ベッドとテレビの間を横向きで通るタイプのやつ。エアコンを最低温度まで下げて、シャワーだけ先に浴びた。
この街は午前2時を回ると音が変わる。線路沿いの店がシャッターを下ろしきって、残るのは高架を通る電車の音くらいになる。夜勤明けの体に、その静けさは悪くない。窓の外を見ながら、今日の現場で怒鳴っていた元請けの顔を思い出して、少しだけ気分が沈んだ。
待ち時間は20分ほど。座っていたらうとうとした。
あるかの見た目と中身
ドアが開いて最初に思ったのは、写メ日記から勝手に作っていた像とはずいぶん違うな、ということだった。日記の文章から想像していたのは、もっと作り込んだ妖艶な人。実際に立っていたのは、静かで言葉数の少ない、線の細い女性だった。年齢はプロフィールの数字よりも落ち着いて見える。20代の勢いというより、30代前半の人が持つ静けさに近い。
肌が白い。腕も脚も細くて、163cmという数字より縦に長く見えた。胸はプロフィールのCカップより控えめに感じたが、細い体にきれいに乗っていて、形は好きなほうだった。
黒い髪を下ろしたままで、頬に小さなほくろがひとつ。派手な顔立ちではないのに、そのほくろのせいで印象だけはやたら残る。握った指が冷たかった。外はあれだけ蒸し暑いのに、この人だけ体温が低い。
ルックス ★★★☆☆
スタイル ★★★★☆
おっぱい ★★☆☆☆
アソコ ★★★☆☆
感度 ★★★☆☆
性格 ★★★☆☆
数字だけ並べれば細身の美人枠に入る人だが、そこに華やかさを期待して呼ぶと、たぶん最初の30分でつまずく。落ち着きのほうが先に立つタイプ。
最初の十分だけ書く
シャワーを浴び直すところから始まった。背中を流してもらいながら世間話を振ったが、返ってくる言葉が短い。褒めれば褒めるほど笑顔が薄くなっていくのが分かった。警戒心の強い人なんだと思う。焦った。こちらのペースに引き込もうとするほど、会話がぎこちなくなっていく。
脱いだ服をきちんと畳んでハンガーに掛けるところ、シャワーの温度を先に確かめてくるところ、所作そのものは丁寧だった。ただ、その丁寧さがそのまま距離になっている感じもある。仕事としてきっちりやる人、という印象。
途中で諦めて、こっちも黙った。お湯の音だけ聞いている時間が、夜勤明けの体には妙に染みた。
ベッドに移ってからのことと、どこまでやったのかは限定エリアに置いておく。夜勤仲間だけ読んでくれればいい。
始発待ちの頭で考えたこと
ぶっちゃけ、期待値を先に上げすぎると損をする子だと思う。写メ日記で作った像を持ち込むと、その差が最初の30分を潰す。逆に、深夜に静かな人と二時間過ごせればいい、くらいの温度で呼ぶと悪くない。後半は普通に楽しかったし、値段を考えれば文句は出ない。
店の対応は良かった。深夜でも電話が一度で繋がるし、女の子が向かったという連絡もちゃんと入る。この時間帯に開いてる店は限られるから、そこが確実なだけで助かる。眠い頭で何度もかけ直すのは、それだけでしんどい。
そういえば帰り道、日暮里の駅前で朝までやっているラーメン屋に寄った。汗だくで食べる深夜のラーメンは、体に悪いと分かっていてもうまい。
朝日が昇る前に部屋を出て、始発の常磐線で寝落ちした。目が覚めたら、降りるはずの駅を二つ過ぎていた。