夜勤明け、京浜東北線で蒲田まで来た
火曜の朝八時半。二十四時間稼働の倉庫で夜勤を上げて、そのまま千葉まで帰るつもりだった。
ホームに立っていたら、逆方向の電車のほうが先に来た。それだけの理由で蒲田行きに乗っている。夜勤明けの体に、判断力なんてものは残っていない。
八月の朝はもう暑い。改札を出た時点で背中にシャツが貼りついていた。日差しがきつくて、目を開けているのがつらかった。
この時間帯に開いてる店は限られる。ウルトラセレクション 蒲田には九時からの朝割枠があって、その日はそこだけが空いていた。百二十分。深夜だからこそ埋まって取れない枠が、朝には転がっている。夜勤という働き方の、たぶん唯一の得だと思っている。
コンビニで無糖の紅茶を二本買った。一本は自分用、一本は差し入れのつもりだった。甘い物のほうが喜ばれるらしいと後から知ったが、夜勤明けの脳では紅茶が限界だった。
蒲田は駅の東と西でまるで別の街だ。西口の飲み屋街は朝でも人が残っていて、昨夜からそのまま飲んでいるらしい集団と、これから出社する人間がすれ違っている。夜勤明けにはこの光景が一番居心地がいい。自分だけが時間軸からずれているわけではない、と思える。
小夏わかなという子のこと
カーテン越しの朝の光の中で
部屋に来たのは、黒髪ボブの落ち着いた子だった。パネルより輪郭がやわらかい。写真を作り込みすぎている店が多いなかで、ここは逆だった。実物のほうが良かった、と思えたのは久しぶりだ。
「おはようございます、早い時間からありがとうございます」と先に頭を下げられて、こっちが恐縮した。夜勤明けの汗くさい男に対する態度ではない。
身長は163あるらしいが、並んでもそこまで大きく感じない。とにかく細い。ウエストが極端に絞れていて、腕も脚も線が細かった。胸はCで、盛っていない自然な形をしている。
面白かったのは、服を着て話しているときの顔と、そのあとの顔が別人だったことだ。話している間は言葉の選び方が丁寧で、知的というか、ストイックそうな空気すらある。この店で一番指名を取っている子だと後から知って、そこは納得した。
そういえば、趣味は貯金と料理と銭湯巡りだと言っていた。「夜勤明けなら、帰ったら味噌汁くらい飲んでくださいね」と真顔で言われて、少し笑った。夜勤明けでぼんやりした頭に、その普通さがやけに刺さる。こっちは家に帰っても米すら炊かない。
疲れた頭で六項目に点をつけると
ルックス ★★★★★
黒髪ボブ、清潔感で押すタイプ。派手な作りではないぶん、朝の光の下で崩れない。
スタイル ★★★★☆
163でこの細さ。骨が浮くほどではなく、触ると柔らかい。腰から尻にかけての落差がきれいだった。
おっぱい ★★★☆☆
Cカップ。サイズそのものは並だが、形と張りは良い。乳首が弱いのは本人の申告どおりだった。
アソコ ★★★★☆
標準。脱毛中とのことで、ざらつきは一切なかった。
感度 ★★★★★
ここが全部だと思う。触れる前から反応が始まっている。
性格 ★★★★★
気を遣わせない。こっちが黙り込んでも間が持つ。
シャワーまでは書ける。その先は限定エリアで
まず汗を流させてくれと頼んだ。ここで一回、こっちの想定が壊れている。
ボディソープを泡立てた手が、背中から前に回ってくる。ぬるぬるした手のひらが胸のあたりで止まって、そこから動かない。動かさないまま「ここ、弱いですよね」と言われた。完全に当てられていた。
返しにこっちが手を伸ばして首筋に触れた瞬間、肩がビクビクと跳ねた。声も出ていた。演技かどうかを判断するには、風呂場の距離は近すぎる。夜勤明けの体に、あの振れ幅はまじで効いた。
正直、そこで一回焦った。まだシャワーだ。百二十分あるのに、ここで持っていかれるとこの先がもたない。
ベッドに移ってからの百分ぶんは、全部書いてある。ただ、無料で置いておく内容ではない。限定エリアに畳んでおくので、読みたい人は登録して開けてほしい。
蒲田駅の立ち食いで考えていたこと
外に出たらまだ十一時だった。世間はこれから昼になる。こっちは一日が終わっている。この時間差には何年経っても慣れない。
駅前でラーメンを食べた。朝からラーメンが体にいいはずがないが、夜勤明けは味の濃いものしか受け付けない。
不満を挙げるなら二つある。ネット予約を入れたあとに電話も必要で、眠い頭には面倒だった。あとは前半、こちらを気遣いすぎて力加減が遠慮がちだった時間が少しある。それも慣れてきたら消えた。
それでも朝から百二十分でこの内容は、悪くない。朝日が昇る前に上がった夜勤の疲れが、そのまま眠りに変わっていく感じだった。
やばい店を見つけたと思う。夜勤仲間には黙っておきたいが、たぶん無理だ。