千葉出張の最終日、栄町まで歩いた
金曜の夜だった。千葉市内での仕事が思ったより早く片づいて、ホテルに戻ったのが21時前。テレビをつけたまま天井を眺めていたら、このまま寝てしまうのがもったいない気がしてきた。千葉駅の東口を出て北へ十分ほど歩くと、栄町という一角に出る。看板の数だけは多いのに通りそのものは静かで、居酒屋の暖簾とスナックの階段が交互に並んでいた。歩きながら、東京の繁華街よりずっと肩の力が抜ける街だと感じていた。出張族としては、この抜け具合がいちばんありがたい。
そこで選んだのが千葉 人妻花壇というデリヘルだ。
理由はひとつしかない。さやこという人の写メ日記が、とにかく楽しかったからだった。文章が上手いというより、書いている当人がいちばん面白がっている感じがする。読んでいるうちに、いつのまにかマイガールに登録していた。
千葉 人妻花壇に着くまでと、部屋の扉が閉まるまで
千葉駅東口から栄町までの道
栄町は千葉市中央区にあって、千葉駅からも京成千葉中央駅からも徒歩で届く距離だ。地図を見なくても看板の密度が上がっていくのでわかる。途中のコンビニでミネラルウォーターを二本買った。こういう買い出しをしている時間がいちばん落ち着かない。レジの前で、明日の帰りの新幹線の時間を思い出そうとしていた。
雨が降りそうな空だった。傘は持っていない。
部屋を取って待っていた時間
ここは派遣型なので、店舗に出向くことはない。こちらで部屋を押さえて、そこへ来てもらう形になる。安く上げようとして選んだホテルの部屋が想像以上に狭くて、ベッドの脇を横歩きしないと通れなかった。これは完全にこちらの失敗である。スタッフのやりとりは終始丁寧で、こちらが慌てて話しても急かされる感じがまったくなかった。指名は写メ日記からそのまま繋がる仕組みになっていて、日記を読んでいた側としてはこれが一番わかりやすい。コースは120分を選んだ。この日の支払いは27,000円で、部屋代はそれとは別になる。栄町割のような地域向けの割引もあって、思っていたよりは軽く済んだ。
呼び鈴が鳴ったのは、待ちはじめて二十分ほど経った頃だった。
さやこという40歳が、笑いながら座っていた
扉を開けて最初に思ったのは、顔が小さいということだった。153cmという身長よりもさらに小柄に見える。細身で、肩から腕にかけての線が薄い。落ち着いた色のワンピースを着ていて、駅前ですれ違ったら夜の街の人だとは思わないだろう。清楚、という言葉がそのまま服を着て立っていた。
声が柔らかい。
挨拶の時点で語尾がふわっと下がるので、それだけで狭い部屋の空気が変わった。マイガールに登録した理由を正直に言ったら、思いきり爆笑された。「あれ、書いてるの毎回だいたい夜中なんですよ」と言うので、なるほど深夜のテンションかと納得してしまった。日記のあの感じは作っていない。素だった。この子といると落ち着く、というのを最初の十分で思っている。話し方に押しがない。こちらが黙っても間が気まずくならず、勝手に話題を埋めにこない。仕事の疲れが溶けるというのは、たぶんこういう時間のことを言うのだと思う。
六つの項目で残しておく
ルックス ★★★★☆
スタイル ★★★★☆
おっぱい ★★★☆☆
アソコ ★★★★☆
感度 ★★★★★
性格 ★★★★★
胸は控えめで、数字の上ではCという申告だった。ただ、この人のスタイルは大きさで見るところではないと思う。細さと肌の白さのほうが先に目に入る。感度だけは会話の途中から片鱗が出ていて、腕に軽く触れただけで肩が跳ねた。
灯りを落としてからは、入口だけ
シャワーを浴びようか、という話になった。ここまではよくある流れである。ただ、そこから先の入り方がこちらの想定とまるで違っていて、正直なところ最初の三十秒で完全に主導権を持っていかれた。まじで何が起きたのか一瞬わからなかった。
暗い部屋のわずかな灯りだけで、二時間が始まった。
帰りの快速で考えていたこと
終わってホテルを出て、コンビニの前でしばらく突っ立っていた。深夜の栄町は思ったより人が歩いていて、ラーメン屋だけが明るかった。結局そこで一杯食べてから部屋に戻り、始発を待たずに眠っている。千葉にはこの先も月に一度は来る。次の出張の日程が決まった時点で、まずこの人の出勤を確認するだろうと思う。技術がどうこうという話ではなくて、単純にまた会いたいと感じさせてくれた。癒しを買いに来たつもりが、途中から完全に別の顔を見せられていた、というのが正直なところだ。
ここから先、部屋の中で実際に何が起きたのかは限定エリアに置いておく。名前も店も上に書いたとおりなので、伏せるのはそこだけにした。