金沢で夜が空いたのは初日だけだった
金沢出張は二泊三日。木曜の夕方に小松空港へ降りて、金曜の朝八時から工場に張りつき、土曜の昼の便で帰る。動ける夜は木曜の一晩しか残っていなかった。
空港から金沢駅まではバスで四十分ほど。駅前のホテルにチェックインしたのが19時で、そこから逆算すると使えるのは実質三時間だった。
石川は箱の総数そのものが多くない。金沢の夜遊びは片町と香林坊のあたりに固まっていて、ソープを狙うなら片山津まで一時間走ることになる。市内で完結させたいならデリヘルに寄せるのが早い。効率よく回るなら、ここは迷う場面ではなかった。
駅の鼓門を抜けて表に出たら、生ぬるい風が吹いていた。八月の金沢は湿気が重い。スーツの上着はホテルに置いてきて正解だった。
前回の石川出張が六月。今回が二度目だった。
金沢人妻城という店の作り
指名まわりの仕組みと枠の感触
金沢人妻城は人妻系の中でも枠が読みやすい店だった。在籍ページから写真を見て指名を入れる形で、出勤表の埋まり方がそのまま人気の目安になる。売れている子は夕方から三時間だけ出て終わり、という組み方をしていることが多かった。
この日の会計は120分で28,500円(室料別、本指名料と交通費込み)。北陸の相場としては上のほうだが、移動時間まで含めて考えると納得できる数字だった。
部屋に着くまでの段取り
デリヘルなので待合はない。ホテルの部屋番号を伝えてから到着まで、この日は二十五分だった。スタッフの受け答えは淡々としていて、こちらが余計なことを喋らなくても話が終わる。出張先での鉄板は、この「短く済む」店を先に押さえておくことだと思っている。
ひとつ文句を言うなら、駅前で取ったビジネスホテルの部屋が狭い。前回はそれで荷物の置き場に困った。今回は駅西の少し高いほうを取り直したが、それでも二人で動くには余裕がなかった。
石川で他に何が選べたか
金沢のデリヘルは、若い子だけを並べた箱と人妻系ではっきり色が分かれている。三十代後半をきちんと揃えている店はそう多くない。片山津のソープまで足を伸ばせば別の遊び方もあるが、翌朝八時の予定を抱えて往復二時間を溶かすのは無理だった。石川で三十代を狙うなら、ここが現実的な着地点だったと思う。
まりか、二度目の三時間
三十六歳。158cmで、写真より実物のほうが線が細く見えるタイプだった。何か運動を続けているらしく、腿とふくらはぎだけ張りがある。それでいて肩から二の腕にかけてはもちもちで、そのちぐはぐさが妙に生々しい。
顔は大人っぽさと幼さが同じ場所に同居している。黙っていると落ち着いた奥さんに見えるのに、笑った瞬間に一気に幼いほうへ振れる。写真の印象は正直あてにならない。実物を見ないと分からないタイプだったし、この落差は数字にも文章にも落としにくい。三十六歳という数字だけ見て候補から外していたら、この夜は成立していなかったと思う。
ルックス ★★★★☆
スタイル ★★★★☆
おっぱい ★★★☆☆
アソコ ★★★☆☆
感度 ★★★★☆
性格 ★★★★★
扉が開いた瞬間、少し恥ずかしそうな顔をされた。二度目なのに初対面のような表情をするんだな、と思った。
ところが荷物を置いて座った途端、もう肩がくっついている。手が腕に、膝に、順番に触れてくる。遠慮のない距離になるまでが早い。「ずっと待ってたんですよ」と言いながら顔を覗き込んでくるあたりで、こちらの三時間の予定表は静かに崩れ始めていた。二度目でこれということは、三度目はもっと最初から崩れるのだろう。
予定表は飾りだった。
「金沢、今日は暑いですね」なんて世間話をしたのは最初の一分だけ。
喋り方に癖がなくて、どこにでもいる奥さんの声で喋る。それが逆に効く。仕事の愚痴をひとつこぼしたら、内容をちゃんと覚えていて前回の続きから返してきた。営業のうまさというより、単純に人の話を聞くのが好きなタイプなんだと思う。六月に一度会っただけの人間の勤務先の話を覚えている人はそう多くない。
気になった点も書いておく。手の力加減が最初だけ強い。こちらが黙って受け身でいると、そのまま押し切られる形になる。悪いわけではないのだが、二度目でこのテンポなら、初回はもう少しゆっくりでもよかったのかもしれない。
そういえば、帰りに駅の近くでラーメンを食べた。深夜まで開いている店が思ったより少なくて、探しているうちに日付が変わっていた。翌朝の会議で顔がやばいことになったのは自業自得だった。
出張の組み方として
金沢は選択肢が絞られるぶん、一人押さえておけば次の出張でもそのまま使い回せる。三度目があるなら、翌朝の予定が空いている日程で組み直したい。出勤が夕方からの三時間に寄っているので、その日のうちに戻る強行軍だと拾いにくいのが唯一の弱点だった。
この先、部屋に入ってから実際に何がどうなったのかと、指名を通すときのコツは限定エリアのほうに置いてある。