木曜の朝、小雨だった。山手線を鶯谷で降りて北口の階段を下りると、目の前がもうホテル街で、通勤の人の流れと逆向きに歩くのが少し気まずかった。
離婚してから、平日の休みの使い道がよく分からなくなった。家にいても誰も何も言わないし、独りの夜は長いけれど、独りの朝もそれなりに長い。
鶯谷の北口、ホテル街が目を覚ます時間
鶯谷は駅を出て数十歩でホテルが並ぶ、東京でもかなり分かりやすい街だった。デリヘルを呼ぶならここか、少し歩いて上野か、という使い方をしている人が多いと思う。
朝はどのホテルもフリータイムの入りが早く、部屋さえ押さえてしまえば、あとは呼ぶだけ。駅前の立ち食いそばで、かき揚げを一枚だけ腹に入れてから向かった。汁が少し甘すぎたのはご愛嬌。
鶯谷の店は熟女系や個性派が多く、吉原のソープに比べると財布に優しい。そのぶん当たり外れの幅も広いので、店選びより「誰を呼ぶか」で一日の印象がほぼ決まる、というのがこの街での実感だった。上野まで歩ける距離なので、終わったあとに飲み直す場所にも困らない。
鶯谷デッドボールという看板の中身
鶯谷デッドボールは、女の子を「選手」、遊ぶことを「対戦」と呼ぶ、野球ごっこが染みついた店だった。最初に知ったときは冗談だと思ったが、受付の電話は拍子抜けするくらい普通で、丁寧だった。
料金はこの街でもかなり下のほうに入る。前回は100分で12,000円、ホテル代は別。この値段で時間がたっぷり取れるので、慌ただしく終わる感じがない。
一つだけ気をつけたいのは、派遣できない地域があること。大塚・新宿・新大久保・渋谷はだめらしい。鶯谷か上野で部屋を取るのが素直だった。
スタッフの対応も悪くない。予約の確認の電話がきっちり入り、ホテルの部屋番号を伝えると到着予定の時刻まで教えてくれた。こういう店にありがちな雑さは、少なくともこの日は感じなかった。
勝野という人を、近くで見て思ったこと
勝野さんは四十代後半、158cmでEカップ。プロフィールの数字よりも、実物は肩から腰の線がすっきりしていて、脚が細い。正直なところ、二十代の子のような分かりやすい色気を期待すると肩透かしかもしれない。
ただ、こちらも四十代のバツイチで、若い子と話すと気を使いすぎて疲れる。勝野さんはその逆で、気を使わなくていい人だった。
本人は自分のことを「ネガティブなんですよ」と笑うけれど、話してみると素直で、こっちの話をよく覚えている。前回なにげなく話した仕事の愚痴を、二度目のこの日に向こうから振ってきたときは、少し胸にきた。
元嫁は、こちらの話を半分しか聞かない人だった。それを責める気はもうないが、話したことを覚えていてもらえるのが、こんなに効くものだとは思わなかった。
ルックス:★★★★☆
スタイル:★★★★☆
おっぱい:★★★★☆
アソコ:★★★★☆
感度:★★★★☆
性格:★★★★★
肌はすべすべで、胸には張りがある。年齢を言われなければ四十代前半くらいに見えたかもしれない。
缶を開けてからの最初の三十分
前回、角ハイが好きだと聞いていたので、コンビニで500mlの缶を三本買って部屋に入った。ドアを開けた勝野さんが袋を見て「あ、覚えててくれたんだ」と言ったので、それだけで来た甲斐があった気がした。
朝十時台に乾杯するのは、元嫁には内緒だけど、なかなか背徳感があって悪くない。
飲みながら、音楽の話をした。好きなバンドが一つ被っていて、うわ、そこ被るのか、と声が出た。勝野さんは話しながらも手がこちらの膝や腿から離れない人で、会話の途中でもさりげなく距離を詰めてくる。押しつけがましくなくて、ねっとりというより、ずっと体温が隣にある感じだった。
酒が回るにつれて、表情が少しずつゆるんでいく。その変わり目を眺めていられるのが、この人の一番いいところかもしれない。
ここから先、ベッドに移ってからのことは限定エリアに書いた。
鶯谷で朝に呼ぶときの覚え書き
この街で遊ぶなら、午前中の早い枠が一番使いやすかった。ホテルが空いていて、部屋も選べる。夕方以降は雨の日でも空室ランプが消えていくので、時間が読みにくい。
反省点もある。この日取ったホテルは駅から近いぶん古く、絨毯にタバコの匂いが残っていた。次はもう少し歩いても、新しめの建物にすると思う。
酒が苦手な人でも、勝野さんなら話しやすさだけで十分楽しめるはず。こっちが黙っていても、向こうから話題を持ってきてくれる。
差し入れは酒が一番喜ばれる。辛いものも好きだと言っていたので、次はつまみを足してもいいかもしれない。逆に、時間ぎりぎりに部屋を取ると落ち着かないので、ホテルには呼ぶ三十分前には入っておくのがよかった。
派手な一夜を求める人より、平日の昼間に誰かとゆっくり過ごしたい人に向いている子だった。勝野さんとどこまで進んだのか、二度目で分かったことは限定エリアに置いておく。