成田インターの夜は思ったより静かだった
金曜、仕事を片付けてから東関道に乗った。成田といえば空港のイメージしかなかったが、インターを降りてしまえば、国道沿いにホテルの看板がぽつぽつ光っているだけで、人はほとんど歩いていない。都内の繁華街みたいに、うろついているうちに気が紛れてくる街ではなかった。
富里寄りのこのあたりは、宿泊にも休憩にも使えるホテルが道沿いに固まっていて、駐車場はどこも無駄に広い。完全に車で来る客を前提にした造りだと思う。そういえば途中で寄ったコンビニも、22時を回っているのに店内より駐車場のほうが明るかった。歩いて回遊する街ではないぶん、目的の場所まで一直線で行けるのは、こういう遊び方をするときには気が楽だった。
看板の灯りだけが、やけに白い。
独りの夜は長い。離婚してから三年、金曜の夜にまっすぐ帰る理由が家に一つも無いことに、四十を過ぎてようやく気づいた。
成田富里インターちゃんこ という店の輪郭
成田富里インターちゃんこは、この国道沿いのホテル街に女性を派遣してくれる店だった。店舗に上がって待つタイプではないので、待合の椅子で他の客と目を合わせる、あの気まずい時間がない。小心者にはそれだけでありがたい。
その素っ気なさが、今の自分にはちょうどよかった。
入室してから部屋の扉が鳴るまで
先にホテルへ入って部屋を取り、部屋番号を伝えて待つ形になる。伝えてから扉がノックされるまでは十五分ほどだった。土地柄なのか対応は淡々としていて、余計な世間話で引き延ばされることもない。慣れている人ほど、この素っ気なさを評価すると思う。
部屋で一人、テレビを点けたり消したりしながら待つ時間だけは、何年通ってもまだ慣れない。
指名は写真を見て選ぶ形で、そのままフリーで入ることもできる。ただ在籍は入れ替わりが早いので、気になった子がいるなら出勤が出ている日に合わせて動いたほうがいい。自分がしのの名前を見つけてから実際に会えるまで、二度は日が合わずに空振りしている。
成田で遊ぶときの他の選択肢
千葉県内という括りで言えば、栄町まで出れば箱もソープも選び放題だ。ただし成田から下道で向かうと、往復で二時間近く持っていかれる。それをやるくらいなら、インター周りで完結させたほうが体は確実に楽だった。四十を過ぎると、移動そのものが遊びの体力を削る。
金額の水準は都内より落ち着いていて、コースの組み方も込み入っていない。ただし割引の有無で総額が動くので、実際にいくらになるかは公式で確認したほうが早い。
しのという女性のこと
31歳、163センチでDカップ。数字だけ並べると当たり障りのないスペックに見えるが、実物は腰から下にちゃんと女の肉がついていて、写真で受ける印象よりずっと柔らかい。店の紹介文には業界未経験と書いてあって、実際、手つきに擦れた感じが一切ない。慣れていない人の手つきが好きな人間には刺さるタイプだった。腰まわりに余裕があるぶん、抱きついたときの安心感が段違いで、痩せている子ばかり指名してきた自分の趣味が、この歳になって少し変わりつつあることに気づかされた。強く抱えても骨が当たらない、というのは思っていた以上に大事な要素だったらしい。
ルックス ★★★★☆
スタイル ★★★☆☆
おっぱい ★★★★☆
アソコ ★★★☆☆
感度 ★★★★★
性格 ★★★★★
写真より、実物のほうがよかった。こういうことは滅多にない。
顔は派手さで押すタイプではない。口の下のほくろが妙に色っぽくて、話している間ずっとそこを見ていた。
ドアが開いた最初の三十秒
扉が開いた瞬間、もうニコニコしていた。「こんばんはー、お待たせしちゃってごめんなさい」と言いながら入ってきて、その一言で肩の力が抜けたのが自分でも分かった。口調が終始柔らかく、こちらの言葉を一度も遮らない。癒しモードに切り替わるのが早すぎて、まだ何もしていない段階で半分満足しかけていた。趣味の話になって、御朱印を集めていると聞いたときは、この仕事をしている人の休日として意外すぎて笑ってしまった。
そこから先、どこへ移動して何が始まったのか、彼女がどこまで受け止めてくれたのかは、限定エリアのほうに全部残した。
この街で外さないための覚え書き
成田で遊ぶなら、車を置く場所を先に決めておくこと。国道沿いの駐車場は広いが、金曜の遅い時間はそれなりに埋まる。それと夏場のこの辺りは、建物を一歩出た瞬間が暑い。汗が引く前に運転席に座る羽目になるので、飲み物は先に買っておいたほうがいい。
あと、帰りにラーメンを食べようとしても店は選べない。開いているところに入るだけだ。
元嫁には内緒だけど、この日は帰り道でずっと、金を払って会った相手のことを考えていた。名前と店はもう上に書いたとおり。その八十分で何がどう転がったのかは、限定エリアで書くことにする。