十月の木曜、千束四丁目でTOKYO BUNNYS CLUBを選んだわけ
横浜から上野まで、京浜東北線で四十分弱。十月も終わりに近い木曜の昼前で、空は薄曇り。上着を一枚持ってきたことを少し後悔するくらいには蒸していた。
上野で天丼を一杯かき込んでから日比谷線に乗り換え、三ノ輪で降りてタクシーを拾った。「千束のほうへお願いします」と告げると、運転手は無言でうなずいたが、一本手前の路地を曲がりそびれてぐるりと一周する羽目になった。メーターが一つ上がった。小さなことだが、こういうのは地味に悔しい。
なぜこの店だったのか。理由は単純で、宣材の一枚に写った白いタイツの脚にやられたからである。
バニーの衣装で、机に片膝をついてこちらを振り返る一枚。軸脚の膝から下がまっすぐ伸び、ヒールの上で足首がきゅっと締まっている。脚線美とは、結局のところ足首で決まる。私はそう信じている人間なので、あの写真を見た時点で予定を空ける算段を始めていた。
受付は落ち着いた雰囲気で、スタッフの説明も丁寧だった。貴重品以外の荷物は受付横のロッカーに預ける決まりがあり、なぜそうしているのかまできちんと話してくれる。働く側を守るための決まりだと分かると、かえって信頼が増した。
待合室はほぼ満席で、十分ほど待った。
困ったのはその先だ。待合室は入口と出口が別になっていて、出口を出るとすぐ目の前に女の子が立っている造りになっている。身だしなみを整える間がない。私はネクタイを緩めかけたまま対面することになり、これはどうにも格好がつかなかった。
白いタイツのバニーと、その下の素脚
迎えてくれたのはゆづきさん。バニーの耳をつけていると思ったより背が高く見えるが、耳を外すと印象がぐっと柔らかくなる。笑うと猫のような目尻が下がって、こちらの緊張をほどく空気がすぐにできた。
タイツ越しに眺めたふくらはぎ
衣装は白。脚も白いタイツに包まれている。白というのはごまかしの利かない色で、脚の形がそのまま出てしまう。だからこそ、見る側としては試金石になる。
太ももは細すぎず、前側に一本、筋肉の張りがすっと通っている。休みの日はジムで体を絞っているそうで、なるほどと膝を打った。お腹まわりも、衣装の上からでも締まっているのが分かる。
この太ももからふくらはぎのラインが、膝の裏でいったん細く絞られ、またゆるやかに膨らんで足首へ落ちていく。ヒールを履いているぶん、そのカーブがいっそう際立つ。
…素晴らしい。
タイツを下ろしたあとの太もも
脱いだあとの素脚は、タイツ越しに想像していたよりも肌がなめらかだった。手のひらを当てると表面がわずかに沈み、その奥に固い芯がある。鍛えている人の脚の手触りだ。
足首の細さがポイントだと私は常々言っているが、彼女の場合は足首だけでなく、膝から下全体がすらりと長い。お尻から太ももへの切り替わりも、きれいな弧を描いている。そこから先は、ここでは控えておく。
うつ伏せのまま、足裏から始まった施術
この日いちばん驚かされたのは、本題より先に始まったマッサージである。
うつ伏せになると、彼女はまず足裏に親指を当て、ふくらはぎ、太もも裏、腰へと指圧で上がってきた。押す場所に迷いがない。肩甲骨の内側に親指が入ったとき、思わず「うわっ、そこ」と声が出た。
「ここ、相当固まってますよ。座りっぱなしのお仕事ですか?」
図星だった。
指圧のあとはオイル。温めたオイルがぬるりと背中に広がり、手のひらと前腕を使って、腰から肩まで体重を乗せてねっとりと流していく。最後は仰向けでストレッチ。片脚を抱えられて股関節をゆっくり開かれると、腰のあたりで小さく音が鳴り、そこから下半身がふっと軽くなった。
聞けば、いずれ自分のエステサロンを持ちたいのだという。マッサージの話になると目の色が変わるのも納得がいく。正直に白状すると、私は一度ここで寝かけた。脚を鑑賞しに来たはずの人間が、脚を揉まれて眠りかけたのだから世話はない。
手帳に残した六つの点
ルックス ★★★★★
スタイル ★★★★★
おっぱい ★★★★☆
アソコ ★★★★☆
感度 ★★★☆☆
性格 ★★★★★
美脚の三軸で言えば、太ももの張り、ふくらはぎの曲線、足首の締まり、どれも高い水準で揃っている。白いタイツが映える脚は、そう多くない。
一つ注文をつけるなら、バニーのまま脚を眺める時間がもう少し欲しかった。マッサージが本格的なぶん、そちらに時間を取られるのは致し方ないと言えるだろう。感度を三つにしたのは、こちらが受け身でいる時間が長く、確かめきれなかったからである。
オイルで温まったあと、彼女の脚と腹筋が私の上でどう動いたのか。その先は、同好の士にだけ限定エリアで明かそう。