曙町の裏路地と、待合室の注文票
九月の平日、小雨の昼過ぎであった。関内駅から伊勢佐木町の商店街を抜け、傘を差したまま曙町へ入る。
アーケードの切れ目で靴の先が濡れ、少し後悔した。革靴で来る場所ではなかった。
【横浜曙町】エマニエルを選んだ理由は単純で、在籍表のあんじゅさんの宣材に、黒いハイヒールと膝から下の長さが写っていたからだ。
顔よりも先に、あの脛の角度に目が止まった。脚を見る人間は、だいたいこういう選び方をする。
建物は大きいが、入口は裏の路地側にあって人目につきにくい。受付の窓口で名乗ると、スタッフの青年が電話を二本さばきながらこちらにも丁寧に説明してくれた。
驚いたのは待合室である。ウォーターサーバーの横で渡される注文票に、女の子の待ち姿勢、衣装、目隠しや拘束の有無、終わり方まで自分で書き込む。
夜這いを看板にした店らしい仕組みで、私はここで十分ほど鉛筆を止めたまま考え込んだ。
脚フェチにとって、この紙は危険だ。待ち姿勢の欄に「四つん這い」、衣装の欄に「ストッキング」と書いた時点で、もう半分は満足していた気がする。
ただ、待合室は昼間にしては混んでいた。先客が三人、スマホを見ながら黙っている。あの静けさは少し落ち着かない。
あんじゅの脚を三つの軸で眺める
私の見方は決まっている。太もも、ふくらはぎ、足首。この三点の比率が崩れていないかを見る。
まず太もも。華奢な上半身に対して、腰から下にはきちんと肉がある。内側が柔らかく、外側の線はまっすぐ膝へ落ちていく。
黒いストッキングを履いた状態で四つん這いになると、その太ももが照明を受けて鈍く光る。パンスト越しの張りというのは、生脚では出せない種類の美しさであった。
次にふくらはぎ。この太ももからふくらはぎのラインが、途中で一度もたつかずに細くなる。膝裏のくぼみが浅く、筋の目立たない柔らかい脚だ。
宣材ではハイヒールで脚を長く見せていたが、実物は素足でもほとんど印象が変わらない。ヒールに頼っている脚は、脱いだ瞬間にふくらはぎが丸く縮んで見えるものだ。彼女のはそうならなかった。写真より本物が上だったのは、私の経験では久しぶりである。
そして足首。身長156cmの小柄な人にしては、足首がきゅっと締まっている。足首の細さがポイントで、ここが太いとどれだけ太ももが良くても全体が重く見える。彼女はそこが軽い。
…素晴らしい、と思わず口に出た。本人は目隠しをしていたので、誰に向けた言葉でもなかったのだが。
少し気になったのは足先の冷たさだ。部屋の空調が効きすぎていたのか、つま先が氷のように冷えていた。店側には温度を少し上げてほしいと思う。
目隠しの部屋で最初に触れたのはつま先
シャワーと歯磨きを済ませて部屋に入ると、彼女は注文どおり、ストッキング姿でベッドの上に四つん這いになって待っていた。目隠し付きで、会話はまだない。
夜這いの形式なので、こちらから声をかけずに始めるのがこの店の作法らしい。正直に言うと、最初の数分はどう入ればいいのか分からず手が止まった。無言で始まる構成は、慣れないうちは少しぎこちない。
私は迷った末に、冷えたつま先を両手で包むところから始めた。掌で温めながら、足の甲、足首、ふくらはぎと、指の腹でゆっくり上がっていく。
膝の裏に触れたところで、彼女の背中がビクンと跳ねた。
「冷たいでしょう」と聞くと、目隠しのまま小さく「うん、ちょっと」と返ってきた。そこで初めて声を聞いた。見た目より低めの、落ち着いたアルトである。
ここから先、ストッキングをどう扱ったか、どこで彼女が我慢しきれなくなったかは、同好の士にだけ限定エリアで話したい。
ひとつだけ書くと、脚を閉じたまま耐える彼女の姿は、マジかと思うほど色っぽかった。
私の採点表
ルックス:★★★★★
スタイル:★★★★★
おっぱい:★★★★☆
アソコ:★★★★☆
感度:★★★★☆
性格:★★★★★
脚線美とは、部分の良さではなく三点のつながりで決まる。あんじゅさんはそのつながりが途切れない、珍しい脚の持ち主と言えるだろう。
胸はCカップで大きくはないが、張りがあって形が崩れていない。脚ほどの熱量では語れないので、★は一つ控えめにした。
性格はおっとりしていて、終わったあとの雑談ではアニメとゲームの話でずいぶん盛り上がった。前は服屋で働いていたそうで、私の靴下の色を見て笑われた。
帰りは雨が上がっていたので、吉田町のほうまで歩いて喫茶店で珈琲を一杯飲んだ。濡れた革靴を拭きながら、あの足首の細さをずっと思い返していた。
指名のコツと、ストッキングの行方は限定エリアに書いておく。