大須の帰り、栄を抜けてマダム宮殿 名古屋店へ
木曜の夕方、大須でずっと探していた旧版のフィギュアがやっと見つかって、袋を提げたまま商店街を出た。八月の名古屋は日が落ちても路面から熱が上がってきて、ねっとりした空気が首筋に貼りついてくる。いつもなら大須帰りに寄るのが日課の喫茶店でアイスコーヒーを飲んで解散なんだけど、その日は袋の重さのぶんだけ気が大きくなっていた。
そのまま愛知県の人妻系を一軒調べて行き着いたのが、マダム宮殿 名古屋店だった。名古屋市内のデリヘルはそこそこ回ってきたつもりだったのに、この店は名前だけ知っていて後回しにしていた。在籍表を上から流し見していたら、四十八歳という数字の横に置かれた紺のブラウスの写真で指が止まった。堀ちえみさん。年齢だけ見て飛ばしていたら、たぶん一生会っていなかったと思う。
名古屋駅寄りのホテルまで、どう動いたか
デリヘルなので待ち合わせはホテル。大須からだと地下鉄で二駅ぶん、そこから徒歩で数分のビジネスホテル街に入る。名駅の西側も東側も対応範囲に入っていて、栄・錦あたりのラブホでも問題なかった。この日は仕事帰りのサラリーマンで歩道がぱんぱんで、暑い日だったこともあって、ホテルのロビーに入った瞬間の冷房がありがたかった。
ちなみに部屋は素泊まりで取った狭いシングルで、あとで少し後悔することになる。ここは反省点。
受付から、部屋で待つまで
店のスタッフの応対は落ち着いていて、必要なことだけを短く確認してくる感じだった。マダム系の看板どおり在籍は全員が人妻で、選び方は写真とプロフィールを見ての指名。フリーで転がすタイプの店ではないので、誰に会いたいかを決めてから動くほうが向いている。部屋番号を伝えてから到着まではだいたい三十分ちょっと、その間コンビニで水とタオルを買い足して戻った。
堀ちえみさんという人の質感
ノックの音がして扉を開けたら、紺のブラウスにグレーのタイトスカートという、そのまま栄の百貨店の外商にいそうな女性が立っていた。写真は加工でどうにでもなるけど、生身のほうが明らかに良かった。四十八という年齢を先に知っていたせいで、玄関先で数秒フリーズしたと思う。
「暑かったでしょう、汗すごいですよ」と笑いながらタオルを差し出してくる距離の詰め方がうまい。T155の小柄で、体つきは骨っぽくならないぎりぎりのところで細い。胸はご本人が自分から「ちっぱいなので期待しないでくださいね」と先に言ってしまうくらい控えめで、Aカップという表記に嘘はなかった。ただ、この人に関してはそこが減点になっていない。華奢な肩と鎖骨のラインに、あのサイズがいちばん収まりがいいって感じだった。
服装のセンスも、四十代そこそこにしか見えない肌の張りも、正直まじで想定外だった。
趣味を聞いたら散歩だと言う。前職は飲食で、ずっと厨房にいたから接客のほうが緊張しますと笑っていた。こっちが大須で買ってきたフィギュアの袋をちらっと見て「それ、なにが入ってるんですか」と食いついてきたので、箱を出して説明する羽目になった。風俗の部屋で二十分ほど造形の話をしていたのは、後から思うとかなり間抜けな絵面だ。でも、そういう話を面倒がらずに聞ける人だった。
ルックス ★★★★★
スタイル ★★★★☆
おっぱい ★★★☆☆
アソコ ★★★★☆
感度 ★★★★☆
性格 ★★★★★
おっぱいの三つは大きさの話であって、感じ方の話ではない。そこは後述する。
錦のネオンを見上げながら考えたこと
シャワーの前に軽く唇が触れて、そこから先はもう「上品な奥様」という第一印象のほうが崩れていった。何をどうされたかは限定エリアに全部書くとして、無料側で言えるのは、この人は入り口から出口まで一本の線が繋がっているタイプだということ。序盤で作った空気を、最後まで一度も落とさない。
終わってホテルを出たら、まだ二十一時前だった。錦のネオンが呼んでるなと思いつつ、そのまま地下鉄に乗って帰った。飲みに行く気分ではなくて、頭の中で二時間ぶんを巻き戻していたかったからだ。そういえば帰りの車内でフィギュアの袋を膝に抱えたまま、ずっとにやけていたらしい。
年齢の数字だけで在籍表を飛ばしている人にこそ当ててみてほしい一人だった。何をどこまでしてくれたのか、こっちが何を言われて何を返したのかは、限定エリアのほうに時系列で置いておく。