雨上がりの堀之内を歩いていた
木曜の夜だった。仕事が長引いて、事務所を出たのが20時過ぎ。
雨がやんだばかりのアスファルトに、看板の色がそのまま溶けて伸びていた。
本当はまっすぐ帰るつもりだった。川崎で乗り換えるだけのはずが、改札を出て駅前の立ち食いでラーメンを一杯すすっているうちに、気が変わった。麺を待つ間にスマホで空きを調べて、そのまま歩き出していた。傘は持っていたのに、結局一度も開かなかった。
堀之内は雨上がりが一番きれいだと思う。濡れた路面に光が二重に映るからだ。
ネオンの赤と、コンビニの白と、信号の青。全部が足元で混ざって、歩くたびに形を変える。この街に来る理由の何割かは、たぶんこの景色のためだ。
この一帯には年に何度か来ている。それでも路地の並びは毎回覚えられなくて、同じ角で立ち止まる。
初めての店はいつも少し不安になる。受付そのものは淡々としていて悪くなかった。ただ、うがいの場所と待合室の動線がやたらと入り組んでいて、案内された順路が頭に入らない。扉を間違えて開けそうになって、少し焦った。ここは正直、もう少し分かりやすくしてほしい。
待ち時間は10分ほど。ソファに座って、さっきのラーメンが少ししょっぱかったな、などとどうでもいいことを考えていた。壁の時計の秒針だけが、やけに大きく聞こえる。
名前を呼ばれて立ち上がったとき、少しだけ心臓が速くなった。
灯りをひとつだけ残した部屋で
通された部屋は思ったより広かった。枕元の照明だけが点いていて、天井は暗いままだった。
浴槽に湯が張られる音がしていて、空気が少しだけ湿っている。
ほとんど化粧をしていない顔だった
扉が開いて、最初に思ったのがそれだった。まつ毛も唇も、作り込んだ感じがない。それでいて顔が整いすぎている。
写真のほうは加工しているんだろうと決めつけて来たので、少し気まずくなった。
背は160くらい。とにかく細い。腕も脚も掴んだら折れそうなのに、胸だけが不釣り合いにある。Eカップだと後で聞いて納得した。肌が白くて、暗い部屋の中でそこだけ浮いて見える。
髪はショートボブで、耳が半分だけ隠れていた。笑うと目が細くなって、顔の印象が一段やわらかくなる。
「じっと見すぎ」と笑われて、ようやく目を逸らした。
肌が触れてからは、言葉が減った
洗いは向こうが全部やってくれた。手つきは丁寧で、急がない。背中を流されている間、ずっと他愛のない話をしていた。前の仕事の話とか、酒はけっこう飲めるとか。会話の返しが速くて、こちらが黙る隙がない。
泡がぬるぬると滑って、首筋から鎖骨へ落ちていく。その手が止まったところで、会話も止まった。
ベッドに移ってからは、こちらが何かする隙がなかった。ねっとりと時間をかけて、下から順に。焦らしているというより、反応を見て速度を変えてくる感じだ。声が出るたびに、少し笑う気配がした。人当たりは柔らかいのに、こういうところは押しが強い。
途中で、ゴムを取りに行く素振りがないことに気づいた。
「このままでいい?」と聞かれて、うなずいた。そのまま入った。NSだった。
21歳でこれか、と思った。まじで想定していなかったので、最初の数秒は頭が追いつかない。奥まで入れたところで、ビクンと跳ねたのは向こうが先だった。腰を使っている時間より、抱き合っている時間のほうが長かったと思う。汗で腕が張り付いて、離れるときに小さく音がした。
途中で一度だけ、耳元で名前を呼ばれた。それだけで終わりかけた。
最後は上に乗られて終わった。終わったあとも、しばらくそのままでいてくれる。息が整うまで、どちらも何も言わなかった。
ただ、キスはぎこちなかった。歯が当たる場面もあって、そこだけは慣れていない感じがする。全体が良かったぶん、かえってその一点が記憶に残った。
駅までの道で、まだ手の感触が残っていた
外に出たら、また少し降っていた。傘を開いて、駅まで徒歩で戻る。終電にはまだ余裕があった。
信号待ちで、手のひらをぼんやり見ていた。さっきまでそこにあった体温が、まだ抜けきっていない。
来たときと同じ路面を歩いているのに、光の見え方が変わっている。帰り道がいつも少しだけ長く感じるのは、たぶんそのせいだ。
採点しておく。
ルックス ★★★★★
スタイル ★★★★☆
おっぱい ★★★★☆
アソコ ★★★★☆
感度 ★★★★☆
性格 ★★★★★
この子の名前と、どこへ行けば会えるのかは有料エリアに書いた。