土曜の午後、川崎堀之内の後宮へ
金曜の夜のうちに仕事を全部片付けて、土曜の午後をまるごと空けた。週末のご褒美をどこで使うか、火曜あたりからずっと頭の隅にあった。
候補は横浜にもあったし、都内で済ませる手もあった。ただ、洗い場の作り込みで神奈川のソープを一度きちんと見ておきたくて、川崎堀之内まで足を伸ばした。駅からは徒歩で数分のはずが、通りを一本間違えて道に迷った。
その遠回りも含めて、平日頑張ったからこその時間だと思うことにする。
後宮という店名は漢字二文字で、看板を見上げるまで何の店なのか分からない。堀之内に並ぶ建物の中では、外観がいちばん旅館に近かった。木の格子と暖簾で、通りから中がまったく見えない造りになっている。
和の造りと、香が残る待合室
受付は時間どおりに進んだ。待合室に入った瞬間に木と香の匂いがして、緊張が半分ほどけたのを覚えている。
この手の店の待合室は狭いところが多いが、ここは違う。
座って数分でコールがかかった。飲み物の種類が無駄に豊富で、どれにするか迷っているうちに呼ばれたので、結局手ぶらで階段を上がることになる。スタッフの案内も過不足がなくて、余計な世間話をされないのがありがたかった。
案内された部屋まで含めて、店の中はどこも同じ温度で作られている。フロントの照明、階段の手すりの木の色、部屋に残る香の匂いまで揃っていて、途中で現実に引き戻される瞬間が一度も無かった。値段のせいで長く敬遠していた店だが、この空間の作り方に金を払っていると考えれば納得はできる。
そういう店は神奈川でもそう多くない。
ひとつだけ引っかかったのは、ポイントカードが紙だったこと。財布に入れっぱなしにして次に忘れる自信がある。
階段の途中に立って待っていたのが春乃だった。
階段で待っていた春乃
「はじめまして」と先に声をかけられて、こちらの一言目が完全に遅れた。
パネルの写真は落ち着いた大人の女性という顔をしているのに、実物はもっと表情が動く。26歳と聞いていたが、笑うともう少し下に見えるくらいだった。T159でEカップという数字自体は突出していないのに、脚のラインが細いせいで全体のバランスがきれいに見える。肌はもちもちしていて、腕に触れた手がそのまま止まった。
声が思っていたより高い。
写真より実物のほうがいいと言われるタイプらしいが、実際そのとおりだった。
部屋は木調で広い。物が少なくて、ホテルというより旅館の一室に近かったな。
アイドルの話とディズニーの話で十五分ほど使ってしまい、そういえば何をしに来たんだったか、という空気になる。
それでも向こうから自然に切り替えてくれるので、こちらが仕切る必要はない。この日は出迎えの衣装に仕掛けがあったようで、本人がずっと笑いながらその説明をしていた。
六項目でつけた点数
ルックス ★★★★★
スタイル ★★★★☆
おっぱい ★★★★☆
アソコ ★★★★☆
感度 ★★★☆☆
性格 ★★★★★
感度を三つにしたのは、こちらの力加減に合わせて反応の形が整いすぎている場面があったから。技術が高い人ほどそう見えるのは分かっているし、減点というより好みの問題だと思っている。
性格は満点でいい。会話の球を全部拾ってくれるタイプで、無言の時間が一度も無かった。
洗い場に入るまで
洗い場のコースが六種類あって、選ぶのに一番時間がかかった。名前を読み上げてもらっても違いがよく分からず、この日いちばん濃そうなやつを指した。
コースの名前はどれも造語で、説明を聞いてもやはり違いは半分くらいしか分からない。ただ本人が全部を自分で組み立てたと言っていたので、選ぶ側が迷うのはむしろ正しいのだと思う。
面白かったのは、泡の作り方をこちらが教わる時間があること。ボトルと道具を渡されて、手順をひとつずつ説明される。「これ、講習ですか」と聞いたら笑われた。うまく立てられたら普通に褒められて、悪い気はしない。
その泡でお互いを洗い合う流れになるのだが、ぬるぬるの泡が背中に乗った時点で平日のことは頭から消えた。
やばい、と声のほうが先に出た。
ここから先の洗い場とベッドの中身は限定エリアに置いた。名前も店も上に出しているので、知りたいのはたぶんそこではないはず。
帰りの電車で考えたこと
暑い日が続いていて、店を出た数分で汗が戻ってきた。夏の川崎はアスファルトの照り返しがきつい。
コンビニでアイスコーヒーを買って、電車の座席でぼんやり考えていたのは、次はどのコースにするかということだけだった。
土産も予定も無い、ただの土曜。
週末のご褒美としてはかなり当たりの部類で、次の枠を押さえるかどうかを車内でずっと計算していた。来週も頑張れる。