此花区まで車を走らせた夜
八月の火曜、取引先との会食が21時前にお開きになった。梅田の焼肉屋で、先方の部長が「ここのハラミは大阪で一番や」と譲らないものだから、こちらも三人前ほど付き合ってしまった。暑い日が続いていたせいか、胃はもう完全に重い。
まっすぐ帰る気にはならず、車を出して此花区の方角へ向かった。同業の先輩から名前だけ聞いていた店がある。それが【SIGMA】デリヘル クラブバレンタイン大阪でしたね。
この仕事をしていると、接待の二次会でどこを使うかが妙に評価に響く。だから新しい店を試すときは、女の子の顔より先に「この店は接待向きか?」という物差しで見てしまう癖がついている。雰囲気は大事、というのが十年やってきた実感ですわ。その点でこの店は条件がいい。事務所は此花区だが、派遣エリアは梅田・北新地を軸に大阪市内をほぼ覆っていて、梅田から歩いて入れるホテルならたいてい守備範囲に入る。会食の席から移動距離が短いというのは、それだけで加点材料になるのだ。
駐車場だけは少し手こずった。この界隈、深夜料金の看板を出している所と出していない所の差が激しい。
結局、少し離れた立体に入れた。
白いカーテンの部屋で過ごした90分
指名は写真指名が基本で、在籍ページを見て名前を伝える形になる。フリーで飛び込むより、先に決めておいたほうが待ちは短い。この日は前から気になっていた22歳の子を名前で指名した。あくあという。
コースは時間で区切られていて、選んだのは90分。指名料と交通費を含めて37,400円、室料は別勘定になる。大阪のこの価格帯としては、驚くような数字ではないでしょう。
受付とやり取りをしながら、部屋はこちら側で押さえる。慣れていないと段取りに戸惑うかもしれないが、スタッフの対応が終始落ち着いていたので、迷う場面はなかった。
扉が開いた瞬間のこと
ホテルの前まで来ると、路肩に一台の車が停まっていた。この店は送りのドライバーが車で待機していて、客のほうがその車まで迎えに行く。初めてだと少しまごつくが、慣れると人目に立たない分だけ気が楽だ。
後部座席のドアが開いて、彼女が降りてくる。黒髪。街灯の下でもはっきり分かるくらい、髪が真っすぐでサラサラだった。
「はじめまして、あくあです」
声が、思ったより低い。
第一声が思っていたより落ち着いていて、こちらの構えのほうが先にほどけた。155センチ、腰の細い立ち姿。22歳と聞いていたが、無理に若さを押し出してくる感じがない。
部屋に入って、冷蔵庫からビールを二本。乾杯して十分ほど他愛のない話をしていたが、趣味の話に入った途端に転がり出した。彼女は料理をするそうで、夏場の作り置きの話を振ったら、保存容器の選び方から出汁の取り方まで止まらない。こちらも実家が飲食だったせいで、気づけば会食より会話が弾んでいた。
距離が縮まっていく時間
シャワーは二人で。ここだけは導線がやや急ぎ足で、脱いで、流して、拭いて、という順番があっという間に過ぎていく。部屋のエアコンが効きすぎていたのも関係しているかもしれない。
湯を浴びながら腕に触れて、肌がもちもちしているのに驚いた。すべすべ、という言い方が一番近い。
Fカップと聞いていた胸は、お椀を伏せたような形で、細いウエストとの落差がはっきり出る。プロフィールの写真より実物のほうが良いという、あまり出会わないパターンだった。スレンダーという言葉がここまで似合う人も珍しく、湯気の中でしばらく言葉が出てこない。ベッドに戻ってからも会話は途切れず、話しながら距離だけがじりじり詰まっていく。気づくと肩が触れていた。
「うわ、これは参ったな」と口に出したら、笑って「まだ何もしてませんよ」と返される。ここから先の流れは、無料で書ける範囲を越えてしまう。続きは限定エリアに回します。
阪神高速を戻りながら考えていたこと
六項目、いつもの物差しで置いていく。
ルックス ★★★★★
スタイル ★★★★★
おっぱい ★★★★☆
アソコ ★★★★☆
感度 ★★★★★
性格 ★★★★★
店として接待向きか? という判定なら、ここは使える側に入る。スタッフの対応が事務的すぎず、かといって馴れ馴れしくもない。取引先を連れて行っても、こちらが恥をかく場面は想像しにくいですね。
ただ、あくあさん本人を接待の席に回すのはもったいない。会話が成立しすぎるのだ。相手が気を遣うタイプだと、逆に「この子ともっと喋りたいのに」と思わせてしまう。あれは一対一で向き合うべき人でしたね。
帰りは湾岸線をゆっくり流した。深夜のコンビニでアイスコーヒーを買って、駐車場で十分ほどぼんやりしてから家に向かう。会食のハラミよりも、あの90分のほうがよほど腹に残っている。
本編の流れと、次に指名するときの段取りは限定エリアに書きました。