この子は顔出しがない。したがって事前に集められるデータが極端に少なく、採点表の予測欄は当日まで空欄のままだった。全体の雰囲気と紹介文しか材料がない状態で枠を押さえるのは、こちらの通常の手順から外れている。それでも取ったのは、締まりに関する評判が複数の筋から一致して出てきたからだ。データとしては弱いが、複数一致は無視できない。
移動は電車を選んだ。千束四丁目の交差点を目印にすれば分かりやすいと聞いていたのだが、一本手前で曲がって余計に五分ほど歩いている。その日は荷物が多く、片手が完全にふさがっていた。事前の経路確認を怠った自分の減点だ。
テクニック 9/10
ここは有料側で詳細に分解するが、概略だけ記す。技術として組み立てられているというより、本人の中にあるものが自然に出ているタイプと判定した。作為が見えない。
いたずらのような仕掛けを挟んでくるのが特徴で、こちらの胸の先を軽くつつきながら「あー、おっきくなってる」と笑う。この種の揺さぶりを自然にできる子は、採点対象214人の中でも上位に入る。訓練で身につけたものと、素の性質から出ているものは、数をこなすと区別がつくようになる。今回は後者だと判定した。
接客 10/10
荷物を自然に預かってくれた。片手がふさがっていたこちらの状態を見て動いている。最初の数分で緊張が抜けたのは、この距離の取り方によるものだ。
会話はこちらのペースに合わせてくる。押しつけがましさがなく、沈黙が発生しても不自然にならない。ここは満点でよい。
コスパ 7/10
吉原の高級帯としては標準の上に位置する価格帯である。内容は価格に見合っているが、5軸の中ではここだけが相対的に低い。同エリアの大衆帯で近い満足度を得られる相手が存在しないわけではないため、7点とする。
リピート度 10/10
次の枠を確保する意思がある。この項目に迷いはなかった。214人分の記録の中で、部屋を出た直後に次回を検討し始めた相手は十数人しかいない。
補足として書いておくと、この子は「一緒にいて疲れない」という項目を作るなら、そこでも高い数値が出る。採点軸に入れていないため点数化していないが、リピート度に強く相関していると見ている。次回以降、6軸目として追加するかを検討中だ。
導入部の記録と、順位への反映
導入部分だけ記録する。部屋に入ってすぐ距離を詰められ、こちらから攻める形に入った。舌を絡めた状態で長く続き、その間に体の距離がゼロになる。
ここから先の数値は限定公開の側に置いた。採点表の締まり欄が振り切れた理由も、そこに書いてある。
合計スコアは45/50と判定する。214人分の記録の中では、上位5%に入る数値だ。ただし公平を期すため書いておくと、一発目の所要時間はこちらの記録の中でも短い部類で、その点は採点者側の失点である。分析どころではなくなった。
顔出しがないことについては、店側の方針として理解しつつも、データを扱う立場からは惜しいと言わざるを得ない。この子は写真が出ていれば予約がもっと埋まっているはずだ。
帰りは同じ交差点で今度は間違えずに曲がった。次回エントリーの候補を歩きながら整理していた。