十三、駅裏の細い道
金曜の夕方、阪急十三で降りた。仕事を早めに切り上げて、そのまま改札を出ている。
雨が上がったばかりで、路面はまだ濡れていた。西口の飲み屋の並びを抜けて細い道へ入る。大阪市淀川区。梅田から三駅、それだけで空気が二段ほど下世話になる。嫌いではない。
向かった先はミセス大阪 十三店。人妻系のホテヘル。駅から徒歩数分、看板を探すより先に着いてしまう距離だった。
受付に立ったのが18時前。待合は狭い。
ソファと自販機、それだけ。先客が一人いて、二人で無言のままスマホを見ている時間があった。ここは正直、もう少し椅子が離れていてほしい。とはいえ、十三という街でそこを求めるほうが筋違いなのかもしれない。線路をくぐった側の一帯は昔から雑多で、ラブホテルと居酒屋とマッサージ屋が交互に並んでいる。歩いているだけで用件が透けるような通りなので、待合の作りにまで上品さを期待するのは違う気がした。
流れ自体は単純だった。受付で希望を伝え、コースと時間を決めて、その場で精算。案内が出たらスタッフと一緒にすぐ裏のホテルまで歩く。一分もかからない。
案内の形は三通りあると説明された。店で顔を合わせてから移動する形、ホテルに直接来てもらう形、自宅に呼ぶ形。初回なので店の中を見ておきたくて、一番手前を選んでいる。
指名は写真から選ぶのが基本で、特別指名料が1,000円の上乗せ。コースは70分11,000円、80分12,500円、100分15,000円で、この指名料は込みの表示になっていた。ホテル代だけが別会計。80分で2,700円。
選んだのは80分。理由は後で書く。
のの、項目ごとの査定
ルックス ★★★☆☆
スタイル ★★★☆☆
おっぱい ★★★★★
アソコ ★★★☆☆
感度 ★★★★☆
性格 ★★★★☆
顔と身体
のの、29歳。パネルに写真が一枚も出ていない。
つまり会うまで分からない。
賭けだったが、結果から言えば当たりだった。ドアが開いた瞬間、やばい、と小さく声が出た程度には好み。目元が柔らかく、黒髪が肩のあたりで揃っている。写真無しで敬遠していた自分が損をしていた形。
ただし万人受けの顔ではない。厚みのある体型なので、細い子だけを狙う人には勧めにくい。ずんぐりして見える、という言い方をされたら否定はできないと思う。好みは確実に割れるタイプ。ここは先に書いておく。
逆に言えば、パネルが無いおかげで指名が分散している。同じ料金で同じ時間を買うなら、写真で判断できない側に賭けるのも一つの手だと思っている。
156cmでGカップ。数字より大きく見えるのは、背が低いぶんの錯覚もあると思う。肌はもちもちで、腕を掴んだときの弾力が記憶に残っている。
服と喋り
ここは辛口でいく。
私服がラフすぎた。部屋着の延長みたいな格好で出てきて、一瞬「あれ、まだ着替え中?」と口に出しかけた。ホテルまでの数十メートルを並んで歩くのだから、もう少し外行きの服が見たい。減点。
声が小さいのも気になった。移動中の会話は半分ほど聞き取れず、「ごめん、もう一回」と二度言わせている。人見知りなのか、単に地声なのか。部屋に入って十分ほど経つと普通に喋る。そこまでが長い。
金の話
80分12,500円に、ホテル代2,700円。合計15,200円。
この時間と中身なら、高くはない。
100分にしなかったのは翌朝が早かったから。今にして思えば失敗。終電を気にするような時間でもなかったのに、なぜか早く帰る前提で組んでいた。
部屋に入ってから
ドアを閉めて上着を脱いだあたりから、もう距離が近い。シャワーの順番を決める前に、こちらの首へ手が回っていた。
キスが好きだと本人が言っていたが、言葉のとおりだった。「先に流してくる?」と聞かれて頷いた記憶はあるのに、実際に浴室へ入るまで数分かかっている。浴室に入ってからも同じ調子が続いた。
順番が逆。
受け身でいると勝手に進行していくタイプ。責められる側に回りたい人間には、この形が一番効く。ペース配分だけは少し早くて、もう一呼吸ためてほしい場面が一度あった。
ここから先は限定エリアで。
二度目の指名を考える
判定は○。ただし条件付き。
顔を先に確認してから決めたい人には向かない。パネルが無い時点で、そこは諦めて入る店。逆に、身体つきと当たりの良さで選ぶなら候補に入る。攻められたい側なら、なおさら。
帰りは十三の高架下でラーメンを一杯食べた。教えてもらった店で、細麺に濃いめのスープ。汁を飲み干してから、まだ髪に石鹸の匂いが残っていることに気づいた。
静かな子ほど部屋では喋る。
次に十三へ行く用事ができたら、また同じ80分を取る。いや、100分かもしれない。
名前と店はここに書いたとおり。中身の続きは限定エリアで。