九月最後の火曜、私は渋谷の道玄坂を傘を差して上っていた。
雨の火曜に道玄坂を上った理由
その日は取引先との打ち合わせが長引き、仕事帰りに駅へ出た頃には19時を回っていた。雨が思いのほか強く、革靴の先まで濡れてしまった。帰宅してもどうせ冷えた部屋に一人である。そう考えた時点で、足はもう坂の上のホテル街に向いていた。
渋谷のデリヘルはいくつか知っているが、ここ数年は「デリス渋谷」を贔屓にしている。受付の応対が丁寧で、女性の到着時刻がほとんど狂わない。四十を過ぎると、遊びの質は待ち時間の短さで決まると思うようになった。
腹ごしらえは坂の途中のラーメン屋で済ませた。醤油の一杯を啜りながら出勤表を眺め、茶色い髪の二十二歳に目が留まった。電話を入れると、九十分で押さえられた。
ホテルの部屋は正直に言って狭い。ベッドと小さなソファの間を横向きに通らねばならず、濡れた上着の置き場に困った。ここは減点である。
笑い声で満たされた九十分
ドアの向こうにいた茶髪の女性
ノックの音に扉を開けると、少し背の高い女性が立っていた。明るい茶色の髪が雨の湿気で毛先だけ跳ねている。「すごい雨でしたね、濡れませんでした?」と、先にこちらを気遣う声が出た。
正直、最初の数分は向こうのほうが照れていた。目が合うたびに視線を落とし、顔を近づけると両手で頬を隠す。ところが清算を終え、コンビニで買っておいた温かい麦茶を渡した途端、ふっと肩の力が抜けた。そこからは笑い声が途切れない。好きな食べ物の話、今日見た夢の話。こちらの冴えない冗談にも、目を細めてころころと笑ってくれる。
つぶらな目が印象的な、飾り気のない顔立ちである。化粧は薄めで、写真で見た印象とほとんど違わない。
胸は形のよいお椀型で、立っていても横になっても崩れない。腰から下は思いのほか豊かで、手を置くと肌がもちもちと吸いついてくる。シルクのような、という古い比喩をつい使いたくなる肌触りであった。
照れ屋が熱を帯びるまで
シャワーでは背中を丁寧に流してくれた。湯気の中で振り返った顔が、先ほどより少しだけ大人びて見えた。
ベッドに移ると、彼女のほうから唇を寄せてきた。キスが好きだと本人が言うとおり、ねっとりと長い。舌を絡めるうちに呼吸が浅くなり、首筋に指を這わせただけで肩がビクンと跳ねる。聞けば全身が弱いのだという。攻めと受けを交互に替えながら、私は彼女の反応を一つずつ確かめていった。
感じやすさは本物であった。胸の先を舌で転がしただけで小さく達し、恥ずかしそうに枕へ顔を埋める。その照れた横顔がまた良い。
受け身が好きなのかと思えば、途中で「今度は私の番」と体を起こし、胸元から下腹へと唇でたどってくる。口でのご奉仕は丁寧で、急がず、こちらの顔色を時々うかがいながら進める。攻めるのも嫌いではないらしい。照れ屋の奥に、そういう一面が隠れていた。
一つだけ注文をつけるなら、手で攻めてくれる時の力加減がやや強く、途中で少し緩めてもらった。本人は「ごめんなさい、痛かった?」と慌てていたが、その素直さに救われた。
素股に移ったところで、彼女が腰の角度を変えた。そのまま、ゴムを着けないまま、ゆっくりと中へ導かれた。NSである。こちらが一瞬ためらうと、耳元で「大丈夫だから」と囁かれた。
生の温度は想像していたよりずっと柔らかい。奥へ進むたびに彼女の声が高くなり、背中に回った指先に力がこもる。正常位から彼女が上になり、最後はまた正常位に戻って、外に出して果てた。九十分の半ばを過ぎたあたりである。
腕の中で眠りかけた彼女
終わってから二人で並んで横になると、彼女は「やばい、寝ちゃいそう」と笑い、本当に数分うとうとしていた。雨音だけが部屋に響く。私はその寝顔を眺めながら、久しぶりに時間を気にせず過ごしていることに気づいた。
目を覚ました彼女は、見ていた夢の話を始めた。筋の通らない話なのに妙におかしく、二人して声を上げて笑った。
もう一度、あの坂を上る理由
帰りはタクシーを拾うつもりだったが、雨が小降りになっていたので駅まで歩いた。濡れた靴の冷たさも、もうさほど気にならなかった。
ルックス:★★★★★
スタイル:★★★★☆
おっぱい:★★★★★
アソコ:★★★★☆
感度:★★★★★
性格:★★★★★
技巧で唸らせる女性ではない。笑い声と照れと、生のまま受け入れてくれる懐の深さで、こちらの心をほどいてしまう女性である。
彼女の名前と、指名する際の心得は有料エリアに記しておく。