豊橋泊が決まった金曜、部屋に着いてすぐ枠を押さえた
豊橋に一泊することになったのは金曜の朝に急に決まった話で、名駅のオフィスで打ち合わせが延びて、そのまま夕方の電車に飛び乗った。仕事帰りがそのまま出張の初日になるパターンには慣れているけど、この日は着替えを一枚も持っていなくて、駅前のコンビニで下着とシャツを買い足す羽目になった。八月の終わりだというのにまだ暑い日が続いていて、ホームに立っているだけでシャツが背中に貼りついた。
駅からホテルまでは徒歩で十分ほど。チェックインしたのが十九時前で、夜の予定は何もなかった。
この辺は名古屋みたいに一区画に店が固まっているわけじゃなくて、駅前から少し散った形で並んでいる感じだった。自分はその場の勢いで決めるのが苦手なタチなので、部屋に荷物を置いてすぐ調べ始めた。そこで引っかかったのが豊橋豊川ちゃんこで、在籍のページを流していたらチャイナ服とセーラー服のカットが続けて出てくる人がいて、そこで手が止まった。あかねさん、43歳。数字だけ見て一瞬考えたけど、写真の空気が他と明らかに違ったので、そのまま二十一時の枠を押さえた。出張先で二時間先の予定を決めておくと、それだけで残りの夕方が急に落ち着くから不思議だ。
デリヘルなので待合も店舗もない。こちらがホテルに入って部屋番号を伝えたら、あとは時間になるのを待つだけの形だった。指名は写真を見て選ぶ形で、任せてしまうこともできるらしい。豊橋の駅周辺のホテルならだいたい来てもらえるようで、この日は自分が泊まっていた駅裏のビジネスホテルにそのまま入ってもらった。段取りの説明が短くて済むのは、こういう出張のときにはかなりありがたい。
結論を先に言うと、この夜はハズレを引く心配を一秒もしなくてよかった。
ノックの音がして、想像より背の高い人が入ってきた
二十一時ちょうど。ノックが二回。ドアを開けたら、写真から受けていた印象よりだいぶ背が高かった。164cmあると後で聞いて納得したけど、ヒールのぶんで自分と目線がほぼ同じだった。黒っぽいワンピースに薄手のカーディガンで、廊下ですれ違っても何の店の人かは絶対にわからない。
「遅くまでお疲れさま」って最初に言われて、出張二日目の気分が半分くらい飛んだ。
とにかく話が上手い人だった。豊橋の話から名古屋の話、そのうち好きなラーメンの話になって、気づいたら十分くらい座ったまま喋っていた。初対面のはずなのに、ついこの間も会っていたような距離の詰め方をしてくる。服の上からでもボリュームがはっきりわかる人で、Gカップという申告に嘘はなかった。カバンから頼んでおいたセーラー服を出して見せてくれたときの、ちょっと得意げな顔が忘れられない。
六項目に点を付けるならこうなる
ルックス ★★★★☆ 笑顔が強い。年齢の数字はすぐ忘れる
スタイル ★★★★☆ 腰から下が思っていたより締まっていた
おっぱい ★★★★★ 大きさより柔らかさで殴ってくる
アソコ ★★★★☆ 反応が素直すぎて、こっちが焦った
感度 ★★★★☆ ビクビクしていたのが演技には見えない
性格 ★★★★★ この日いちばん効いたのは結局ここ
シャワーを浴びて、ベッドに座るまで
ビジネスホテルのユニットバスは狭い。二人で入ると肘が当たる。それでも先に自分のほうを洗ってくれて、その間もずっと喋っていた。
キスが強い人だった。というか、シャワーの途中からもうキスの人になっていた。「キス魔だからごめんね」って笑っていたけど、謝られる筋合いはこっちには全然ない。ぬるっとした感触が首筋に落ちてきたところで、この時点でだいぶ持っていかれていた。
バスタオル一枚でベッドに座ると、そこからは何がしたいかを聞かれる時間になる。この店は前もって伝えておくとコスプレの衣装を持ってきてくれるので、頼んだものがそのまま袋に入っている。ここから先は限定エリアのほうに書いた。まじで無料側に書ける範囲を超えていた。
帰りの電車で考えていたこと
翌朝、豊橋の駅で立ち食いのきしめんをすすりながら、次はいつ豊橋の案件を取りに行こうかを考えていた。そういえば帰り際に「次はもう少し長い時間でね」と言われていて、その言い方が営業っぽくなかったのが妙に残った。ホームの向かいに停まっていた飯田線の車両を眺めながら、頭のほうはまだ前の晩に置いてきたままでいる。
出張のついでで入った店にしては、当たりを引きすぎた夜だった。名古屋から一時間ちょっとで来られる距離だし、この人を目当てにもう一度この街に来る理由としては十分だと思う。指名の取り方と、当日どう頼むと良かったのかは限定エリアに全部書いてある。