金曜の朝、別府の共同湯で一番風呂を浴びてから高速バスに乗った。大分から福岡まで二時間ちょっと。ソープのために県をまたぐのかと友人には笑われるけれど、湯上がりにそのまま移動する時間まで含めて一日ぶんの楽しみだと思っている。
今回は中洲。オルゴールという店に、ゆりという人がいる。
中洲まで足をのばした日のこと
バスが太宰府のあたりで渋滞につかまって、博多に着いたのは予定より三十分遅れだった。焦ってもしかたないので天神の本屋で釣りの雑誌を立ち読みして時間をつぶし、そこから地下鉄で中洲川端まで。八月の終わりで、地上に出た瞬間の湿気がとにかく暑い。シャツが背中に貼りついた。
那珂川沿いでは屋台がまだ組み立ての途中で、金属の骨組みだけが等間隔に並んでいた。夕方前の中洲は人が少なくて、キャッチも出ていない。コンビニで水を買って川べりで飲みながら、あと一時間あるなと考えていた。別府の温泉街の夜と比べると、こっちは音の質が違う。車と、たまに船。
そういえば、来る前に入った湯がぬるめで長居しすぎたせいで、バス乗り場までほとんど小走りだった。出発でも到着でも慌てているのは、もう毎回やっている気がする。
汗が引くまでに少しかかった。
オルゴールという名前の風呂屋
店は中洲一丁目、川を渡ってすぐの雑居ビルに入っている。看板が控えめなので、初めてだと一度通り過ぎると思う。実際、自分も入口の前で立ち止まってスマホの地図を二度見た。
受付は階段を上がったところ。待合はソファが二つだけの、正直かなり狭い空間だった。先客と鉢合わせるとちょっと気まずい距離になる。ただ案内は速くて、名前を告げてから部屋に上がるまでほとんど間がなかった。店長さんらしき人の説明が過不足なくて、初めてでも迷わないのがいい。
指名は写真から選ぶ形で、女の子のページを見て決めておけばそれで通る。コースは短いものもあるけれど、九十分以上を勧められた。入ってみると、この店に関してその助言は正しい。短くすると、いちばん良いところから削れていく。
部屋は木目の内装で、湯船とマットが一続きになった造り。外の音はほとんど聞こえてこなかった。この造りとこの中身でこの値段なのかと思うくらいには、財布に優しい店でもある。
ゆりという人
扉が開いて、「お待たせしました」と言いながら入ってきたのは、想像していたよりずっと細い人だった。写真で見たときはもう少し肉付きがあると思っていたので、そこは良い意味で外れた。
顔を見た瞬間、やばい、と声に出さずに思った。
衣装はしっかりセクシーなのに、話し始めると近所の人みたいな距離感で、そのギャップに一度笑ってしまった。年齢は二十六と聞いていたけれど、落ち着き方だけ見ていると年齢不詳としか言いようがない。それでいて、ふとした角度で急に若く見える瞬間がある。品がいいのにエロい。この二つが同居している人は、そんなに多くない。
会話が途切れない人でもある。こちらが話し出すのを待ってくれるので、沈黙が気まずくならない。趣味の話を振ったら釣りの話が返ってきて、天神で立ち読みしていた雑誌の続きみたいな時間になった。
部屋に上がってからの流れ
湯上がりに、というよりここでは湯につかるところから一緒で、洗い場で背中を流してもらいながら世間話をしていた。「大分から来たんですか」と驚かれて、別府の湯の話を少しした。泉質がどうのという面倒な話に嫌な顔をせず付き合ってくれる人は、それだけで好感度が上がる。
マットに移ってからは、こちらが何か言い出す前に流れができていた。ローションがぬるっと肌を伝う感触と、時間の進み方だけがゆっくりになっていく感じ。強く攻めてくるタイプではなくて、包んでくるほう。一度だけ体勢が噛み合わなくて、二人で笑ってやり直した場面もあった。
湯船は二人で入るとちょうどいい大きさで、縁に腰かけたまましばらく話し込んでいた。中洲のソープに入ったことは何度かあるけれど、湯につかりながらここまでのんびりした店は初めてだったと思う。大分から出てくるとどうしても移動で疲れているので、この時間があるかないかで満足度がまるで変わる。泉質がどうこう言いたくなるのはもう職業病みたいなもので、沸かした湯でも温度の作り方が丁寧だと分かる店だった。
できれば時計は見たくなかった。
この先どうなったかは限定エリアに置いておく。ここに書けるのは、終わったあとに時計を見て「もう?」と声が出た、ということくらいだった。
六項目で点を付けるなら
ルックス ★★★★★
スタイル ★★★★☆
おっぱい ★★★☆☆
アソコ ★★★★☆
感度 ★★★☆☆
性格 ★★★★★
おっぱいは大きさを求める人には物足りないかもしれない。ただ形がきれいで、細い体に対しての収まりがいい。不満らしい不満は待合の狭さと、自分がバスの遅れで余裕なく着いたことくらいだった。
細かいところと、指名するときのコツは限定エリアに書いた。九十分と百二十分のどちらを取るかで迷っている人は、そっちを読んでから決めてほしい。