湖岸道路を北へ、雄琴まで
金曜の仕事帰り、車のハンドルを西に切るか北に切るかで五分ほど迷った。西に切れば京都、北に切れば雄琴。大津からやと京都すぐやで、といつも人に言うてるくせに、その日は琵琶湖沿いを北へ流すほうを選んだ。理由はうまく説明できん。
大津市苗鹿。湖岸道路から一本入ると、看板の光がまとまって並んでる区画に出る。駐車場に車を入れて外に出たら、湖からの風がまだ少し寒い。上着を後部座席に置いてきたのを、歩きながら軽く後悔した。
滋賀も意外とあるねん、と京都の友人に言うても、たいてい信じてもらえん。
雄琴 マキシムは、外から見ると思ったより静かな造りやった。派手な電飾で殴りにくるタイプの店ではない。中に入ると待合はこぢんまりしてて、正直ちょっと狭い。ただ受付の人の応対がえらい丁寧で、こっちが名前を言い終わる前に「お待ちしておりました」と先に声をかけてくれた。しかもこの日は向こうから「20分ほど早めのご案内もできますが、いかがですか」と提案があった。断る理由がない。サイトの写真を見て指名を入れてあったんやけど、指名の扱いも総額に込みで、後から積み上がる項目がないのが分かりやすい。60分の総額が28,000円からで、そこからコースの長さぶんだけ増えていく形やった。
出された麦茶を半分ほど飲んだところで、名前を呼ばれた。
カーテンが開いた三秒
まず目に入ったもの
部屋の入口のカーテンが内側から開いて、しおんが顔を出した。サイトに載ってる写真は顔の上半分に店名の帯がかかってて分からんかったんやけど、実物は写真より線が細い。T167と聞いてたとおり背は高めで、ヒールなしでも目線がほとんど同じ高さに来る。
「今日は寒かったですよね」
第一声がそれやった。上着なしで震えてたのを、たぶん顔で読まれてる。
髪は明るめの茶で、毛先までちゃんと手が入ってる。肌がきれいと褒めてもらえる、と本人が書いてるのを見てたけど、あれは謙遜でも盛りでもなかった。26という数字より少し幼く見える顔の作りと、首から下の線がうまく釣り合ってなくて、そこがずるい。
あとで思い返して気づいたんやけど、この子は目線をほとんど外さん。話してる間ずっとこっちの顔を見てて、途中で誰かのスマホの通知が鳴ったときも視線が動かんかった。慣れてる子ほど適当に流すところで、ここは律儀やった。
手のひらに残った温度
部屋に入って、荷物を置くより先に手を握られた。指が細くて、体温がこっちより一段高い。
シャワーまでの数分、ソファに並んで座ってる時間があった。ここで何を話すかで残りの時間の質が決まる、と個人的には思ってるんやけど、しおんは「お仕事、今日までですか」から入ってきて、そこから料理の話に流れていった。最近はまってるのが煮込み系らしい。まじで所帯じみた話をしてるのに、太ももはずっとくっついたままやった。
肩に手を回したら、そのまま体重を預けてくる。もちもちした二の腕の感触と、香水やなくて石鹸に近い匂い。ここでいったん立ち上がらせるのが惜しくなった。
ソファの生地は薄くて、座ってると腰の位置がじわじわ沈む。部屋そのものは新しくないし、設備で殴ってくる店ではない。
ここから先は限定側に置く
この日の流れをぜんぶ書くと、無料で読める範囲を明らかに超えてしまう。部屋の中で何がどう進んで、どこまでが通ってどこに線が引かれてたかは、限定エリアのほうにまとめた。
ひとつだけ先に書いておくと、帰りの湖岸道路でしばらく記憶が飛びかけてた。信号待ちで我に返って、そういえば晩飯を食うてない、とコンビニに寄って肉まんを買った。通い続けてる人が拝みたくなる気持ちが、この日はっきり分かってしまった。
肉まんを片手に暗い湖を眺めながら、次はいつ来られるかを本気で計算してた。仕事の予定と財布の中身を突き合わせるあの作業、我ながらしょうもない。
六つの物差しで書き残す
ルックス ★★★★☆
スタイル ★★★★☆
おっぱい ★★★☆☆
アソコ ★★★★☆
感度 ★★★★☆
性格 ★★★★★
おっぱいだけ星を落としたのは単純にサイズの好みの問題で、形にはまったく文句がない。減点というよりこっちの趣味の話やと思ってもらってええ。逆に性格に満点を付けたのは、会話の合間の間の取り方が最後まで自然やったから。無言の時間が気まずくならん子は、そんなに多くない。
指名するときのコツと、この日の中身は限定エリアで。