バイト代と中洲までの距離
金曜、3限が休講になった。バイト代が入ったばかりで、財布と相談して決めた行き先が中洲だった。
学生の身分でソープに行くというのは、正直かなり無理がある。通ってる大学からは電車で二十分ちょっとしか離れてないのに、あの一帯だけ物価も空気も別の国だと思ってた。実際、店の前まで来て一度引き返してる。道に迷ったふりをして同じブロックを三周した。18時前で人通りもまばらだったから、ごまかしようがなかった。コンビニで時間を潰しながら、今日は下見だけにしようかと本気で考えてた。
それでも扉を押したのは、もしも彼女が○○だったら 福岡中洲本店のシステム表が、学生の頭でも一読で理解できる書き方だったから。総額がいくらになるのか、指名料がどれだけ上乗せされるのか、行く前に全部わかる。金額の不透明さがいちばん怖かったので、そこが潰れているだけで踏ん切りがついた。学割ないかな、と本気で検索したことは黙っておきたい。
指名したのはらん。22歳、T160でEカップ。
決め手はスペックじゃなかった。パネルごとに表情が全部違っていて、加工で塗り固めた感じがしなかったこと。あと、写真の中で一枚だけ、笑いをこらえてるみたいなカットが混ざっていたこと。そういうのに弱い。
扉が開いた瞬間のらん
頭の中で鳴っていた警報
待合に座ってる間、心臓の音がうるさい。
不安の中身が途中ですり替わったのを、はっきり覚えてる。写真と違ってたらどうしよう、から、写真より良かったら自分の方がもたないんじゃないか、へ。バイト代を三日分つぎ込んでいるのに、この期に及んで逃げ腰になってる自分が情けない。手汗で受付の紙がふやけていた。呼ばれるまでの数分が、この日いちばん長かったかもしれない。
言いかけて止まった第一声
扉が開いて、考えてたことがそのまま漏れた。「え、写真より……」で止まってしまった。らんは吹き出して「ちゃんと最後まで言って?」と返してきた。この一往復で、練習してきた挨拶が全部いらなくなった。
部屋に上がるまでの数十秒、手を繋ぐ距離感が自然すぎて、まじで付き合ってる人と歩いてるみたいだった。声も話し方も柔らかくて、こちらの歩幅にちゃんと合わせてくる。緊張してますね、と指摘されなかったのがありがたかった。たぶん言われていたら、また固まってた。
初めてなんです、と白状したのは部屋に入ってから。
「じゃあ今日は全部こっちで進めるね」と言われて、そこでようやく肩が落ちた。主導権を預けていい相手だと分かった時点で、来てよかったと思ってしまった。まだ何も始まってないのに。
シャワーの湯気で溶けた緊張
部屋は思ったより狭い。八月の中洲は外も暑いのに、湯気でさらに暑い。
服を脱ぐ手順のところで完全に止まってしまったら、らんが先に「ここ座って」と言って全部引き受けてくれた。洗体は最初の力加減だけ少し強くて、痛かったというほどではないけど、あ、と声が出た。指摘したわけでもないのに、そこから湯温も手つきもこちらに合わせて変わっていく。気づけば目を閉じて、されるままになっていた。
唇が柔らかい。
ぷるぷるという言葉をこんな場面で使う日が来るとは思わなかった。柔らかいものが触れてくると、人はこんなに素直になるらしい。
ここから先の流れは、無料で書いていい範囲を超えている気がするので限定エリアに回す。ひとつだけ書くと、この日いちばん驚いたのは技術そのものより、こちらの体調や呼吸の変化に先に気づいてくる観察力の方だった。うまい人、ではなく、見てる人。
そういえば帰り道、屋台でラーメンをすすりながら、次はいつシフトを増やせば来られるか計算していた。学生の脳みそは切り替えが早い。
学生なりの採点表
ルックス ★★★★★ 写真より本人
スタイル ★★★★☆ 細いのに薄くない
おっぱい ★★★★☆ Eの形がきれい
アソコ ★★★★☆ 感想は限定側で
感度 ★★★★★ こっちが先に焦る
性格 ★★★★★ 会話が途切れない
安くて当たり、とは口が裂けても言えない。学生の財布には確実に痛い額だった。それでも一週間ぶんの食費を削る価値があったかと聞かれたら、迷わず頷く。物足りなさが一切残らなかったことの方が、むしろ誤算だった。財布と相談して、というレベルの話じゃなくなってきている。
ここから先は限定エリアで
らんとの時間の中身と、指名を取るための具体的な段取りは投稿者限定エリアに置いた。学生の予算に収めるための時間帯の話も、そっちに書いてある。