バイト代と相談して船頭町まで
八月の月曜、バイトが昼で上がった。給料日の三日後で、財布と相談してもギリギリ遊べる額がまだ残っていた。小倉駅から歩いて船頭町まで二十分弱。この時期の北九州は蒸し暑いなんてもんじゃなくて、着いた時点でシャツが背中に貼り付いていた。先にシャワー浴びさせてくれと本気で思った。
風俗王 小倉店にしたのは単純な理由で、新規割が効いて六十分が一万五千円だったから。ぶっちゃけソープでこの値段はあまり見ない。学生の身分だと二万を超えた時点で候補から消えるので、そこを下回ってくれるだけでありがたい。無料オプションが最初から付いてくるのも大きかった。
ただ不安もあった。ソープ自体まだ二回目で、一回目は緊張しすぎて会話が全部途切れたまま終わっている。あの記憶があるので、今回も同じ空気になったらバイト三日分がただ消えるだけだ。
指名したのはもも。二十二歳、Fカップ、身長は百六十センチ。写真の顔が作り込みすぎていなくて、この子となら喋れそうだと思った。学割ないかな、なんて馬鹿なことを考えながら電話をかけた。
あと地味に迷ったのが場所。船頭町のあの一角は系列らしき看板が並んで立っていて、どれが目的の店なのか一瞬分からなくなる。汗だくのまま看板の前を二往復した。予約の十分前に着けと言われていたのに、結局ぴったりの到着になった。
ももが入ってきた三十秒
待合室は個室みたいな仕切りがあって、他の客と顔を合わせずに済む。ここは地味に助かった。アンケートを書き終わるくらいのタイミングで名前を呼ばれて、そのまま階段を上がる。
頭の中はぐるぐるしていた
部屋で待っている数分がいちばんきつい。写真と違ったらどうしよう、より、こっちがキモがられたらどうしようの方が強かった。二十歳そこそこの学生が来て「若いですね」と言われるのが、なぜか怖い。
しかも無料オプションを受付で申告し忘れたことに部屋で気づいて、そこそこ焦った。
実際に口から出たのは
ドアが開いて「はじめまして、ももです」と入ってきた瞬間、こっちの口から出たのは「あ、どうも」だけ。情けない。
実物のほうが良かった。美少女というより、目が大きくて笑うとくしゃっとなる愛嬌のあるタイプ。喋り方はサバサバしていて、こっちが黙っていても勝手に会話を回してくれる。緊張は三分で抜けた。
六項目で点を付けるとこうなる。
ルックス ★★★★★
スタイル ★★★★☆
おっぱい ★★★★★
アソコ ★★★☆☆
感度 ★★★★☆
性格 ★★★★☆
アソコが★3なのは判断材料が足りなかったからで、悪かったという意味ではない。
泡だらけになるまでの十五分
服を脱ぐところから手伝ってくれる。ベルトを外されている最中に「学生さん?」と聞かれて、正直に答えたら「じゃあ大事に使わないとね」と笑われた。バイト代が飛んでいくのを完全に見透かされている。
湯船の縁に座らされて、背中から抱きつかれる形で洗われる。ここでまず分かったのが胸の柔らかさで、もちもちというかふわふわというか、とにかく押し返してこない。密着されると腕がそのまま沈む。Fカップという表記は嘘じゃなかった。
ボディソープでぬるぬるにされてから、全身を使って擦られた。これはやばい、と思った。この時点で一回終わりかけて、必死に別のことを考えた。頭に浮かんだのが小倉のラーメンだったのは我ながらどうかと思う。
洗い終わって湯船に浸かって、そこからは雑談。ここが良かった。急かさないし、時計も見ない。学生の遊び方の相談にまで乗ってくれた。バイト先の愚痴まで聞いてもらってしまって、あとから考えると何しに来たんだという話ではある。
湯船の中でひとつだけ気になったのは、部屋がわりと狭いこと。二人で入ると身動きが取りづらくて、立ち上がるたびに肘がどこかに当たる。まあ密着する口実にはなっていたので、そこまで文句はない。
ベッドに上がってからは、本人が得意だというフェザータッチが始まる。触れるか触れないかの距離で撫でられて、自分の脚がビクビクしているのが分かって恥ずかしかった。「そういう反応してくれる人、好きだよ」と言われた時点で完全に持っていかれた。
学生の財布で行けたのか
結論だけ書くと、六十分は短い。
会話が楽しかったぶん、ベッドに上がる頃には残り時間が読めなくなっていた。次は八十分以上にするかも。もう一点だけ言うと、手の力加減が最初やや強めで、こっちが慣れるまでもう少し待ってほしかった。慣れてからは文句なし。
帰りは小倉駅前のコンビニでアイスを買って、電車の中で半分溶かした。そういえば財布には千円だけ残っていた。安くて当たりを引いた日はこれでいい。
ベッドでの中身と、指名するときのコツ、料金の組み立て方は限定エリアに全部書いた。