【鶯谷デリヘル・NN】委ねに行ったはずの24歳が、先に崩れて主導権をこっちに投げてきた
委ねに行ったつもりだった
木曜の仕事帰り、梅雨明け直後の蒸し暑い日。電車を降りてから店の場所が分からず、道に迷って五分ほどロスした。汗だくで着いて、待合で十分ほど待ち時間があって、そのあいだにようやく息が整った。
この日は最初から受け身でいるつもりだった。仕事で一日じゅう判断する側にいると、夜くらいは何も決めたくなくなる。支配される快感というのは、たぶんそういう疲れ方をした人間にだけ効く薬なのだと思う。
新人が入った、受けも攻めもいけるらしい。頼りにしたのはその一行だけ。
支配する側だと聞いていた子
部屋に入ってきたのは、想像よりずっと静かな子だった。顔立ちは美人と可愛いのちょうど真ん中にあって、どちらとも判定がつかない。しゃべり方もゆっくりで、攻め手に回るタイプにはどうしても見えなかった。
「この街で働くの、今日がはじめてなんです」
そう言って笑うので、こっちが用意していた調教テーマの話は一旦引っ込めた。髪はミディアムで、落ち着いた茶色。抱き寄せると肋骨の位置が分かるくらい細いのに、胸だけが体格に対して主張している。乳首の色がきれいで、そこだけやけに目に残った。
受けと攻め、どっちが好きかと聞いてみた。どっちも好き、でも自分が感じちゃうから仕事にならないんです——困った顔でそう返ってきた。この時点で嫌な予感はしていた。
主導権がひっくり返るまで
最初の十分は、たしかに委ねていられた
シャワーのあと、ベッドに座らされて後ろから抱えこまれる形になった。耳に息がかかって、そこから首筋を舐められる。焦らす気があるのかないのか分からない速度で、身を委ねるという感覚はたしかにここにあった。
手が下に降りてきて握られたとき、力加減が一定しないのが分かった。強くなったり弱くなったり、ぎこちない。入ったばかりなら当然で、そこを責める気にはならない。むしろ探りながら触ってくる指のほうが、変なところに刺さる。
口に移ってからも同じで、深さもリズムも安定しない。ただ、上目でこっちを確認する回数がやたら多い。試しにそっと頭を撫でてみたら、動きが止まった。
「それされると、うれしくなって頑張っちゃう」
撫でるたびに本当に速くなるので、途中から撫でるのをやめられなくなった。「気持ちいいですか」と何度も確認してくるものだから、いつのまにかこっちが答える側にいる。雲行きが怪しい。
境界線がどっちに寄ったか
反撃のつもりで乳首に触れた。触れた、というより指を当てただけ。
そこで体がビクンと跳ねた。
声が漏れて、本人が慌てて口を押さえる。その手を外させてもう一度同じところを撫でると、今度は腰から下が落ちた。クリのほうはもっと素直で、指を沿わせた時点でぬるぬるになっていて、少し動かしただけで内腿がビクビク震えはじめる。
「あ、だめ、それ本当に無理です」
無理と言いながら脚を閉じないので、こっちも止めなくなった。身を縮めるようにして、一回いった。仕事にならないと言っていたのはこれか、と納得する。
痛みの向こう側に行きたくて来たのに、痛みどころか、こっちが加害側に回っている。えぐい話だが、この構図のほうが自分には効くのかもしれない。
途中でおもちゃの話になって、使われるのも好きですと言うので試した。当てた瞬間の反応が本気で、こっちが焦った。声を殺す方向ではなく、殺せなくなる方向に崩れていく子だった。太腿を押さえていないと逃げていく。逃げるのに、やめてとは言わない。
生でそのまま入る流れになってからは、もう主導権の話ではなくなる。中は熱くて、締めつけが動きに合わせて変わる。上に乗せたときだけ少し攻め側の顔になったが、三十秒ももたずにまた自分から崩れた。腰を落としきったところで動けなくなって、こっちの胸に額をつけたまま震えている。
…もう、ダメだ。
情けないことに、思っていたよりだいぶ早く終わった。
終わってから、電車で考えていた
部屋は狭い。ベッドとシャワーで埋まっていて、脱いだ服を置く場所を毎回探すことになる。そういう環境の不満が全部どうでもよくなる程度には、中身が良かった。
帰りに駅前でラーメンを食って、電車で座りながら、結局こっちが支配する側だったなと思い返していた。狙っていたものとは違う。違うが、この外れ方なら文句はない。
この子の名前と、どこに行けば会えるのかは有料エリアに書いた。同じ崩れ方を見たい人だけ、どうぞ。