池袋まで二時間、遠征した夜
沼津から在来線を乗り継いで、池袋まで二時間ちょっと。金曜の夕方に打ち合わせが入ったので、そのまま一泊にした。せっかく静岡から出てきたんだから、地元では選べない業態に行こうと決めていた。
遠征と呼ぶには近い距離だが、県外に出る感覚はちゃんとある。
たまに東京出ると、池袋の情報量にやられる。北口を出た瞬間の人の密度が、三島駅の休日の三倍くらいある。地元は地元で落ち着くのだけど、この雑多さだけは静岡に無いものだった。
八月の夜で、ホームに降りた瞬間から蒸し暑い。静岡も暑いが、東京の暑さは建物とアスファルトが夜まで熱を持っている感じで質が違う。
夜のほうが起きている街だな、と毎回思う。
ごほうびSPA 池袋店に決めるまで
選んだのはホテルに呼ぶタイプの風俗エステ。東京と比べると、静岡はこの業態の選択肢がかなり細い。オイルの施術がしっかりあって、そこから先も用意されている店となると、地元では数えるほどしか見つからないのが正直なところだった。
北口から歩いた道のり
派遣エリアが池袋から十分圏内と決まっている店なので、泊まる場所を先に決めた。北口から徒歩で七、八分。途中でコンビニに寄って水を買った。ラブホ街に入る一本手前の通りにラーメン屋が何軒か並んでいて、帰りに寄ろうと決めたのはこのときだった。
部屋で待っていた十分間
待合という概念は無い。自分でホテルを取って、部屋で待つ形になる。案内はシンプルで、時間でコースを選んで、写真を見て指名するだけ。新規向けの割引が効くコースがあったので、そこに乗せてもらった。
部屋は駅近を優先したぶん狭い。ベッドとテレビでほぼ埋まる広さで、オイルを使う施術を考えるともう少し欲しかった。ここは自分の宿の取り方のミスだった。
ありさと過ごした120分の入り口
21時ちょうどにインターホンが鳴った。扉を開けたら、写真で見ていた顔よりはっきり可愛い子が立っていて、正直やばいと思った。服の上からでも分かるくらい体の線が出ていて、プロフィールの数字だけ見て作っていた想像が、対面の一秒で更新された。
第一印象で勝負が決まるタイプだった。
T158でFカップ。数字にすると細身巨乳の一言で終わってしまうんだけど、実物は肩から腰にかけてのラインのほうが記憶に残る。
部屋に入ってからの動きに無駄が無い。荷物を置く場所を確認して、上着を掛けて、シャワーの湯を先に出しておいてくれる。こういう段取りが自然にできる子は、経験上だいたい当たりだった。東京と比べると、地元でここまで手慣れた子を引く確率はやっぱり低いと思う。
座って喋り出すまでが早い。「静岡から来たんですか」と聞かれて、そこから旅行の話で五分くらい潰れた。距離感が最初から近くて、こっちが構える隙が無い。癒し系という紹介文を読むと普段は身構えるほうなんだけど、この子のそれは作った感じがしなかった。笑うと目が細くなるタイプで、緊張していたのがどうでもよくなる。
「じゃあ、そろそろ脱ぎましょうか」と笑いながら言われて、ようやくエステの時間が始まった。
シャワーは一緒に入る形。狭いユニットバスに二人で立つことになって、この時点で距離感というものが完全に消えた。背中を流してもらいながらずっと喋っていて、笑い声が浴室に反響するのが妙におかしかった。ここまでで既に三十分近く使っている。急かされる空気がまったく無いのは、120分にしたからかもしれない。
六項目に点をつけるなら
ルックス ★★★★★
スタイル ★★★★★
おっぱい ★★★★☆
アソコ ★★★☆☆
感度 ★★★★☆
性格 ★★★★★
オイルの力加減だけは最初の五分が強かった。マッサージの資格を持っているというだけあって背中は的確なんだけど、こっちが痩せ型なのもあって肩甲骨のあたりが少し痛かった。弱めてほしいと伝えたらすぐ加減してくれたので、減点というより体格の相性の問題かな。
技術は本物だった。
東京に出たらまた指名するか
する、というのが結論。仕事で東京に出る回数は年に十回あるか無いかだけど、そのうち一回はここに使っていいと思えた。
沼津にも三島にも店はあるし、地元は地元で通っているところがある。ただ、施術としてのレベルと、そこから先の落差の付け方を両方持っている子はなかなかいない。この日の120分は、その両方が同じ人から出てきた。
翌朝の新幹線では、もう次の日程を数えていた。
ぶっちゃけ地元の相場から見れば安くはない。ただ、静岡で同じ内容を探そうとすると、そもそも同じ土俵に乗る店が出てこない。土地の差を金で買っている感覚に近かった。そういえば帰りのラーメンは結局スープを残した。腹より先に頭が満腹だった。
どのオプションを付けて、どこまで進んだのか。そのあたりは限定エリアのほうに置いておく。指名するときのコツも一緒に書いた。