町田駅で降りてから、俺は三回くらい引き返そうとした
八月の土曜、午後2時すぎ。仕事の谷間にぽっかり空いた一日をどう使うか、電車の中でずっと考えていた。いや、考えるふりをしていただけなんだよ。行き先はとっくに決まっていて、半年近くブラウザのタブに残していた一枚のパネル写真をどうにかするための日だった。
そのパネルというのが、町田 人妻城のあつこさんだ。白いランジェリーで鏡の前にしゃがみ込んで、こっちに背中を向けているカット。俺は顔から入るタイプじゃない。尻は嘘つかない、というのが俺の唯一の信条みたいなもので、あの一枚は完全にそれだったな。腰から太ももに落ちていくラインが、写真なのにちゃんと重さを持っていた。
ただ、プロフィールの46歳という数字でいったん止まった。年上が苦手なわけじゃない。この手の店で遊ぶこと自体がほぼ初めてで、うまく扱ってもらえる側の自信がまるで無かっただけなんだよ。町田は改札を出た瞬間から人が多くて、駅前のペデストリアンデッキで立ち止まったまま、引き返す言い訳を三回くらい探した。夏の午後で、日陰でも普通に暑い日だった。
結局、コンビニで買った水を飲み切るまでに決めろ、と自分に言い聞かせた。
飲み切った。それで腹をくくったことにした。
腹をくくると、あとは早い。
町田 人妻城はデリヘルなので、待合室に座って順番を待つような時間は無い。指定した部屋に来てもらう形で、ホテル街は駅から歩いて十分足らず、坂の途中に固まっているから道に迷う心配もほとんど無かった。パネル写真を見て選ぶ指名がそのまま通るので、写真一枚に半年かけた俺みたいな客でも変な顔はされない。スタッフさんが段取りを一つずつ噛み砕いて教えてくれて、そこで肩の力がだいぶ落ちた。初めての店でこれは大きい。
ドアが開いた三秒で、練習してきた挨拶が飛んだ
部屋で待っていた十分、頭の中だけがやたら忙しかった
シャワーを浴びて、テレビを消して、座る位置を二回変えた。46歳の人妻ってどういう入り方をしてくるんだろうな、とか、俺が緊張しすぎて呆れられたらどうするんだ、とか。妄想と不安が交互に来て、どっちにも集中できない。ノックが鳴った時点で、自分の心臓の音のほうがうるさかった。
ノックは二回だった。
そういえば、来る途中に寄ろうとしたラーメン屋が定休日だったのを、この待ち時間に思い出して少しへこんだ。腹が減っているのに緊張していると、人間わりと何も考えられなくなるらしい。
実際に口から出たのは、噛みまくった自己紹介だった
「は、はじめまして、こうすけです」。名乗る必要あるのかそれ、と言い終わってから自分で思った。あつこさんは一瞬きょとんとして、それから「かわいい人きた」と吹き出した。笑い方が柔らかくて、その一発で部屋の空気が変わる。恥ずかしいには恥ずかしいんだが、笑われた瞬間にこっちの緊張がまとめて抜けたのは事実だった。
近くで見ると、写真の印象がほとんどそのままだ。年齢を聞いてから会うと身構えるものだが、肌も声の張りも普通に若い。何より、初めての客が固まっているのを面白がりもしないし、気を遣いすぎもしない。この距離の取り方は、たぶん場数なんだろうな。座って三分で、俺はもう安心していた。
白い下着を下ろす前に、俺の余裕は切れていた
最初は普通に世間話だった。仕事の話、町田の街の話、化粧品の仕事をしていた頃の話。ところが会話の途中でこっちの太ももに手が伸びてきて、そこから先は話が半分も頭に入らなくなる。しゃべりながら手だけが別の生き物みたいに動いていて、こっちは相槌のタイミングを完全に見失った。積極性という言葉で片づけるには、ちょっとやり方が上手すぎる。
「顔、赤いよ」と言われて、まじで返す言葉が無かった。
いや、これは反則だろ。
ベッドに移ってからは、正直こっちが何かをする番なんて一度も回ってこないまま導入が終わった。俺が用意していた「初めてなので優しくお願いします」みたいな台詞は、結局最後まで使う機会が無かったんだよ。ここから先の流れは限定エリアに全部置いておく。
あの丸みだけは、いまも手のひらに残ってる
四つん這いになってもらった時の背中から腰へのカーブは、パネルで見ていたものより一段階よかった。垂れているわけでも張り詰めているわけでもなく、指を沈めると一拍おいてちゃんと戻ってくる。上から見た時の左右の高さが揃っていて、輪郭が途中で崩れない。尻は年齢が出る場所だと勝手に思い込んでいたが、少なくともこの人に関しては全部俺の偏見だった。この丸みよ、と心の中で三回くらい唱えて、46歳という数字を先に見て腰が引けていた自分を、あとで小突きたくなったくらいだ。手のひらに残る感触の話をこれ以上続けると気持ち悪いので、このへんでやめておく。
ここからは点数の話をする。
ルックス ★★★★☆ 笑うと目が細くなるタイプ。年齢は言われないと分からない
スタイル ★★★★☆ 腰から尻に落ちるラインが本命。細いのに薄くない
おっぱい ★★★★☆ Eカップ。硬さがなくて手にちゃんと沈む
アソコ ★★★★★ ここは限定エリアで書く
感度 ★★★★☆ 電マの話題を出した時点で反応の質が変わった
性格 ★★★★★ 初心者を笑わないし、放置もしない
帰り道、坂を下りながら「なんで半年も寝かせたんだ」と本気で思った。この日のプレイの中身と、指名するときに知っておくと得すること、それから料金まわりの実際の数字は、投稿者限定エリアのほうに置いてある。