守山までの40分
大津の家を出たのは金曜の夕方やった。湖岸道路が思ったより詰まってて、守山に着くころには空がもう紺色になってた。六月に入りかけの梅雨どきで、湿った風がシャツを背中に貼りつけてくる。窓を半分だけ開けたら琵琶湖の匂いがした。
大津からやと京都すぐやで、と普段から人に言うてる自分が、その日はわざわざ北へ走ってた。京都は選択肢が多いぶん外れも多い。滋賀も意外とあるねん、というのを一回ちゃんと確かめたかっただけ。
守山の駅前は思ってたより静かやった。ロータリーにタクシーが二台。コンビニの灯りだけがやたら明るい。
愛妻-isai- 守山店はホテルへの派遣が中心の店で、こっちが先に部屋を押さえて待つ形になる。受付の男性は声が低くて落ち着いてて、部屋番号を伝えたあとに「到着の五分前にもう一度お電話します」と言うてくれた。ほんまにその通りに鳴った。当たり前のことが当たり前に回る店って、それだけでだいぶ信用できる。指名は写真から選ぶ方式で、パネルを上から流し見してたら白いブラウスの人のところで指が止まった。60分18000円の枠に特別指名料を足して押さえてある。写真指名やと外すこともあるけど、この店のパネルは加工が浅めで、見た印象と実物の落差がほとんど無かった。滋賀の店で写真指名するときの安心感としては、かなり上のほうに入る。
システムそのものはシンプルで、コースは60分から。派遣エリアが守山・栗東・瀬田のあたりに決まってて、その圏内やと部屋を取ってから電話一本で話が済んでしまう。店舗型みたいな待合は無いから、こっちが用意した部屋がそのまま待合になる。逆に言うと、部屋の選び方で当日の空気の半分は決まる。湖沿いのホテルは古いところも混ざってるんで、今回は駅寄りの新しめのところにした。これは正解やった。
部屋で待ってる二十分が、いちばん長かった。
吉川さんという人
白いブラウスの残像
チャイムが鳴ってドアを開けた瞬間、写真より実物やん、と声に出しかけた。46歳と書いてあったけど、年齢の情報がむしろ邪魔になるタイプの人やと思う。まじで姿勢がちゃんとしてる。背中が伸びてて、鞄の持ち方も、靴を脱いで揃える動きも丁寧やった。155cmという数字よりずっと背が高く見えたんは、たぶんヒールと立ち姿のせいやろな。
「はじめまして。よろしくお願いします」
声は小さめで、でも聞き取りにくいわけやない。この時点でこっちの緊張のほうが完全に勝ってた。
手が触れた温度
ソファに並んで座って、しばらく世間話をした。好きなドラマの話、中華が得意やという話。えくぼが出るのは笑ったときの左側だけやった。手が触れたとき、指先がひんやりしてる。「湖のほう、まだ風が冷たいですね」と言うたら、そのまま握り返してきた。
上品な人やなという第一印象は、最後まで裏切られへんかった。言葉遣いも、部屋を出たあとに届いたメッセージも、全部おなじ温度で揃ってる。ただ、その上品さが後半でどっちに転ぶかは、正直こっちの想像を超えてきた。
ルックス ★★★★★
スタイル ★★★★☆
おっぱい ★★★★☆
アソコ ★★★★★
感度 ★★★★☆
性格 ★★★★★
性格の五つ星は甘めに付けたわけやない。あれは接客の技術というより、素の丁寧さがそのまま出てるほうやと思う。滋賀で何人か指名してきたなかでも、ここまで所作が整ってる人は記憶にない。おっぱいとアソコに星を四つと五つで分けたんは、単純に見た目の好みの差でしかない。
続きを書けへん理由
ここから先は、さすがに誰でも読める場所には置かれへん。上品な人がふっと表情を変える瞬間の話やからな。
ひとつだけ書いとくと、この日いちばん記憶に残ってるのは体のことやなくて、こっちの名前を呼ぶときの間合いやった。急がへんし、媚びもせえへん。あの間合いだけで体感時間が倍くらいに伸びた気がする。
ドアが閉まったあと
帰りに守山の外れのラーメン屋へ寄った。二十三時前やのに駐車場が半分埋まってて、地元の人らしい客ばっかり。煮玉子の黄身がトロトロで、それを崩しながらさっきまでの60分をぼんやり反芻してた。京都まで出んでも、滋賀でこの満足度やったわ、というのが偽らざるところ。京都の店を何軒か回った年もあったけど、移動と待ち時間で削られる分を考えたら、こっちのほうが体にやさしい。
湖の風は、行きより帰りのほうが冷たかった。
不満があるとしたら、自分が取った部屋が思ったより狭かったことくらい。あと駐車場が満車で、コインパーキングを探して五分ほど焦った。60分はどう考えても物足りない。次は絶対に100分にする。
続きと、指名するときのコツは限定エリアに書いときます。