木曜の19時、品川の客先から五反田まで歩いた
木曜の打ち合わせが品川の港南口で18時半に終わった。山手線なら二駅だが、雨が上がったばかりで風が少し冷たく、頭を冷ますのにちょうどいいと思って歩くことにした。
これが間違いだった。八ツ山橋を越えたあたりで革靴のかかとが痛くなり、御殿山の坂ではマジで足が棒になっていた。途中のコンビニで温かいお茶を買って、ベンチで五分だけ休んだ。四十を過ぎると、こういう見栄の張り方がそのまま足に来る。
三十分ほどで、やっと目黒川が見えた。
向かったのは五反田のデリヘル「エピソード 品川」。受付は東五反田1丁目にあって、ホテルに入ってから部屋番号を伝える流れになる。今日の相手はイオリ。
これで3回目の指名になる。
そもそもの始まりは、飲み仲間との雑談だった。「会話がちゃんと成り立つ子がいい、知的な感じの」とこぼしたら、隣の男が枝豆をつまみながら「イオリにしとけ」と一言だけ返してきた。理由を聞いても「行けば分かる」しか言わない。そういう勧め方をされると、かえって気になる。
1回目は7月の平日昼。予約が取れたのは運がよかっただけで、その後は何度か取り逃している。前回は8月の終わりで、今回は前日の夜にネットで押さえた。人気の子の枠は、朝には埋まっていることが多い。五反田駅の東口に着いたのは19時40分。ホテルにチェックインして部屋番号を連絡すると、スタッフからは到着予定の時刻がすぐ返ってきた。いつもどおり淡々としていて、こういうところで余計な不安がない。
三度目のドア、黒髪ボブの文学部生
ノックの音がして開けると、前回と同じ黒髪のボブがそこにあった。
前回はTシャツにショートパンツ、サンダルという夏の格好で、同じゼミの子が遊びに来たような雰囲気だった。今回は薄手のニットに長めのスカート。季節が一つ進んだぶん、少しだけ大人びて見える。色白の肌は相変わらずで、頬に触れるともちっとしていた。
「歩いてきたんですか? 靴、痛そう」
部屋に入ってすぐ、足元を見てそう言われた。気づくのが早い。1回目のときは、こちらが緊張してまともに顔を見られず、会話もどこかぎこちなかった。2回目で普通に話せるようになり、3回目の今日は、向こうが先にこちらの様子を拾ってくる。こちらが何か言う前に、ペットボトルの水をテーブルに置いて、椅子を少し引いてくれた。こういう小さな動きが、通うたびに増えている気がする。
文学部の学生で、趣味は読書と舞台鑑賞。前回は好きな作家の話で時間を使いすぎて、シャワーに行くのが遅れた。今回はその続きで、最近観た舞台の話を少しだけ聞いた。「あれは二幕目で泣くやつです」と言い切る口ぶりが妙に楽しそうで、飲み仲間が言っていた「行けば分かる」の意味が、3回目にしてやっと腹に落ちた。
ただ、部屋は狭かった。
五反田のホテルは当たり外れが大きく、今回はベッドの脇に荷物を置くと通路がなくなるサイズ。これは店ではなく自分の選択ミスだ。
忘れないうちに残す六つの星
ルックス:★★★★★
スタイル:★★★★★
おっぱい:★★★☆☆
アソコ:★★★★☆
感度:★★★★☆
性格:★★★★★
おっぱいはCカップで控えめだが、細い体に対してバランスがいい。スタイルは細いだけでなく、腰から脚の線がきれいで、腹筋のあたりにうっすら力が入っているのが分かる。性格は満点以外に付けようがない。
本棚の話から、その先へ
話が一段落すると、どちらからともなくシャワーへ。前回は洗ってもらいながらキスが止まらず、正直そこで半分持っていかれた。今回はこちらも少し落ち着いていて、手つきの丁寧さを見る余裕があった。
ベッドに移ってからの流れは、1回目とも2回目とも違う。前回までは、こちらが攻めて彼女が応える形がほとんど。今回は途中で主導権がくるっと入れ替わる瞬間があって、それが一番の収穫だったと思う。3回目でようやく本領発揮、というのはこういうことを言うのかもしれない。
どこが弱いのか、何を頼んだらどう返ってきたのか、そのあたりは限定エリアに書いておく。指名で通う人間にとっては、この部分がいちばん役に立つはずだ。
ドアが閉まってからの二十分
見送ったあと、しばらくベッドの端に座っていた。
静かだった。
終わってからの時間は、今回も大学の話と就活の話。エントリーシートの話で「志望動機って、嘘を書かないと埋まらなくないですか」と真顔で聞かれて、答えに詰まった。会社員を二十年近くやっていても、うまい答えは出てこない。
ホテルを出たのは21時半過ぎ。駅前のラーメン屋で味玉を一つ足して、ようやく足の痛みを忘れた。帰りの電車では、次の予約をいつ取るかだけを考えていた。指名は裏切らない。ただし、予約が取れればの話だ。