九月も終わりだというのに、火曜の昼の関内は妙に蒸していた。JRの南口を出て伊勢佐木町のほうへ歩くだけでシャツの背中が張りつく。回春に通い始めて十数年、この季節の横浜がいちばん体にこたえると毎年同じことを思う。
寄り道は一軒だけ。伊勢佐木モールの手前で家系ラーメンを一杯すすった。施術前に脂っこいものは入れないのが自分の流儀だったはずだが、空腹で焦らされると集中が切れる。言い訳である。
末吉町の階段と、漫画だらけの待合室
今回入ったのは末吉町の回春エステ「ミスターダンディー」。受付の兄さんがやたらと元気で、説明も手際がいい。ここは素直に評価する。
難点を挙げるなら待合室で二十分ほど待たされたこと。棚に漫画がぎっしり並んでいて、読みかけの巻に手を出したところで呼ばれたので、続きが気になって仕方がない。
案内された階段はけっこう急だ。膝の悪い客にはつらいと思う。
その階段の上で、彼女は笑って待っていた。小柄で線が細い。三十代前半の落ち着きがありつつ、顔立ちは綺麗系に寄っている。写真より親しみやすい、というのが最初の印象だった。
「暑かったでしょう、まず座ってください」
そう言って冷たいお茶を出してくれる。この一言で、今日は外れないなと直感した。十年以上この世界に金を落としてきた人間の勘は、意外と当たる。
指の腹で鼠径部を往復する、あの手技の精度
うつ伏せの三十分は会話と圧の組み立て
シャワーのあと、紙パンツ一枚でうつ伏せ。オイルが背中に落ちた瞬間だけ少し冷たくて肩がすくんだ。温めてから垂らしてほしかった、というのは軽い注文として書いておく。ふくらはぎの力加減も少し弱めで、正直ここは物足りなかった。
ただ、そこから先の手技がね、とにかく丁寧なのだ。肩甲骨の内側を親指でゆっくり押し広げながら、こちらの姿勢の癖を当ててくる。「デスクワークで右に傾いてますね」。図星である。
話は腰の張りから最近行った旅行の話まで転がった。こちらが黙れば彼女も黙り、喋れば拾ってくれる。この間合いの取り方は、技術というより人柄だと評価する。
太ももの裏に移ってから空気が変わった。手のひらがぬるっと内側に滑り込み、紙パンツの縁ぎりぎりで止まって引き返す。これを何往復も繰り返す。
仰向けにされてからの鼠径部攻め
仰向けになると、彼女は脚の間に正座して鼠径部を指の腹でなぞり始めた。触れるか触れないかの圧で、上に行くと見せて外へ逃げる。焦らしのレベルが高い。
評論家ぶっていられたのはここまでだった。
紙パンツを外されてからの手つきはねっとりしていて、オイルでトロトロになった手が根元から先へゆっくり上がる。先端に届く直前でまた根元へ戻る。「まだ、だめですよ」と笑われて、情けない声が出た。…これは…たまらん。
密着度でいうと、横に添い寝して胸を腕に押しつけながら手を動かす時間が長い。耳元でささやかれるたびに腰がビクンと跳ねる。
そこから口に移った。まったりと時間をかけるフェラで、急がない。こちらが限界に近づくと動きを止めて顔を上げ、目を合わせてくる。性格の良さがそのままプレイに出るタイプだ。
生で奥まで受け入れてくれた最後の十五分
残り十五分ほどになったころ、彼女がこちらに跨がった。ゴムの話は一切出ない。そのまま生で、ゆっくり腰を落としてくる。
中は温かくて狭く、少し動くだけでぐっしょり濡れているのが分かる。あそこが一番弱いらしく、奥に当たるたびに彼女のほうが先に声を漏らした。受けも攻めもその場の流れで切り替える人で、途中から主導権をこちらに渡してくる。下から突き上げると細い腰がぷるぷる震え、しがみついてきた腕の力が思ったより強い。「そこ、だめ」と言いながら離れようとはしない。
最後はそのまま中に出した。NNで、嫌がる素振りはまったくなかった。抜きより過程が大事、というのが持論だが、この日ばかりは解放の瞬間まで含めて一本の施術だったと認める。
終わったあとも急かされない。タオルで体を拭いてくれながら、また姿勢の話に戻っていく。この切り替えの自然さも含めて手技だと思う。
マイスターの四軸と、六項目の星
手技:鼠径部の往復が秀逸。オイルの温度だけ減点。
密着度:添い寝の時間が長く、腕に胸が当たりっぱなし。
焦らし:寸止めの回数を数えるのをやめた。
解放感:生で中まで。説明不要。
ルックス ★★★★★
スタイル ★★★★☆
おっぱい ★★★★☆
アソコ ★★★★★
感度 ★★★★☆
性格 ★★★★★
帰りは雨がぱらつき始めていて、傘を持っていなかったので関内駅まで小走りになった。濡れたシャツが冷えても、体の芯はまだ温かかった。
京急の電車に揺られながら、まじで膝が笑っていた。
回春を舐めるな、と若い連中によく言う。その意味を一番よく分かっている施術者の一人に、この日出会った。
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