水曜の15時。秋葉原の電気街を抜けて、裏通りの雑居ビル。エレベーターのボタンを押しながら、今日は当たりだといいなと漠然と考えていた。先月このエリアで引いた店は密着ゼロの棒立ち施術だったし。
受付は若い男性スタッフで、対応は可もなく不可もなく。荷物をロッカーに入れて個室へ。ベッドの上にタオルが畳んであって、隅にアロマキャンドルが灯っている。電気街のすぐ裏にこんな空間があるのか、という違和感が逆に面白い。窓の外からアキバの喧騒がうっすら聞こえる。
ドアを開けて入ってきた子が、某アイドルグループのセンター級に可愛かった。21歳。写真よりも実物のほうが断然いい——これは経験上かなりレアなケースと評価する。笑うと途端に年相応の無邪気さが出て、でもふとした瞬間の横顔が妙に色っぽい。何より肌。白い。もち肌と表現するのが最も適切で、蛍光灯の下でも映えるタイプの透明感だった。
指先の評価、そしてその先
手技と密着の温度
手技がね、率直に言うとまだ発展途上。
うつ伏せの状態で肩甲骨周りからスタート。圧のかけ方がやや一定で、右肩だけ重点的にほぐしてほしかったが左右均等にさらっと流された。肩甲骨の下に親指を入れて深部を攻めるとか、そういう技はまだ持っていない。まあ21歳だし、最初からプロ級を求めるのは酷だ。
ただ、腰から太ももに移行するあたりで手つきが明らかに変わった。
それまでベッドの横に立って施術していたのが、ベッドの上に膝をつき始めた。密着度でいうと、ここからギアが2段上がる。太ももの内側をほぐす体で、ぬるぬると指が鼠蹊部に迫ってくる。オイルの量が増えている。温かい。背中に柔らかいものが触れた——タオル越しだが、その存在感は誤魔化しようがない。
耳元で「ここ、気持ちいですか…?」と囁かれて、不覚にも変な声が出た。焦らしのレベルが手技のぎこちなさと全然釣り合っていない。回春に1000万使ったマイスターとして断言するが、この子の焦らしは天然だ。計算でやる子はもっと全体的にうまい。この子はほぐしは下手だけど焦らしだけ異常に勘がいい。
仰向けに返された。あの顔が真上にあった。前髪が頬にかかっていて、肌がやっぱり白い。手のひらで鎖骨から胸元をゆっくり撫で下ろされた瞬間、思考の8割が持っていかれた。
ここからが本題
マイスターとして何百と施術を受けてきたが、この子の"頑張り方"は特筆に値する。
まず口での奉仕。指先でさすられているところに、不意にぬるっと温かいものが触れた。最初は先端だけ、おそるおそるという感じ。リズムがぎこちない。だがこちらが「もうちょっと奥まで……いける?」と聞くと、目がうるっとしながらも挑戦してきた。涙目で。反則だろそれ。
ゲホッとなりかけても止めない根性。技術はまだまだだ——リズムが不安定だし、歯が当たることが2回あって正直「いてっ」とは思った。だがこの一生懸命さがそれを帳消しにする類の体験だった。上目遣いで「…大丈夫ですか?」と確認してくるのもまた反則。大丈夫じゃない。
5分ほど経ったところで体勢が変わった。四つん這いの状態で後ろから——ぺろぺろと。「やっていい?」の一言もなく、自然にいった。舌先がぐりぐり動くたびにビクッとなる自分が恥ずかしい。これがまた長い。体感で10分くらい続いた。途中で「もういい」と言おうとしたが、本人が嬉しそうに続けているのを見ると止められなかった。
そしてクライマックス。
「あんまりやったことないんですけど……こんな感じでいいですか??」
その台詞と共に跨がってきた瞬間、もう駄目だった。腰の動かし方がたどたどしい。角度を何度も微調整している。けど、それがいい。ぎこちなさの中に必死さがある。
3分もすると「あ、ここかも」みたいな顔をして、腰の角度を変えてきた。そこからの成長速度がおかしい。さっきまで涙目で咳き込んでた子が、いま自分から腰を使っている。ぐりぐりと円を描くように動かす。その変化にやられた。
声は控えめなんだが、時々「んっ…」と漏れる吐息が全部持っていく。冷静に分析しようとする自分と、「…これは…たまらん」と崩壊しかけてる自分が脳内で殴り合ってた。途中、汗で前髪が額に張り付いて、その姿がまたエロい。もち肌に浮かぶ薄い汗。アイドルの裏の顔を見ているような背徳感。
結局、こっちが先にいった。当たり前だ。
終わった後、タオルで拭きながら「どうでしたか…?」と聞いてきたので「100点」と言いかけて「……80点」に訂正した。100点は付けない主義なんでね。するとあの子、真面目な顔で「次は100点目指します」と。——次、あるのか。いや、こっちが取る。
マイスターの所感
施術4軸で総合評価する。
手技——50点。正直、ほぐし目的で来るならまだ物足りない。圧の緩急が足りないし、首周りのストレッチも忘れてた。腕の付け根もスルーされた。ほぐしだけなら他にいくらでもうまい子がいる。
密着度——65点。前半は距離があったが、後半にかけて急激に縮まるタイプ。じわじわ上がっていく感じは嫌いじゃない。ただ最初からべったりがいい人には向かない。
焦らし——80点。不器用さゆえの天然焦らしが効く。計算されていないぶん読めないし、予測を裏切ってくる。これはポテンシャル枠。
解放感——90点。最後の展開がそれまでの全てを帳消しにした。「成長途中」という事実が付加価値になっている。次に行ったときには別の子になっているかもしれない——そう思わせる危うさと可能性。
帰りに中央通りでたい焼きを買って食べながら考えた。あの子は伸びる。2回目を早めに取りたい。
抜きより過程が大事——これは回春マイスターの信条だが、今回は過程も結果も含めて「おじさん皆で育てませんか」と言いたくなる逸材だった。
この施術の達人、マイスターが太鼓判。名前と店の情報は有料エリアで公開する。