四日市から近鉄で名古屋へ出たのは、9月の終わりの土曜だった。朝から蒸し暑くて、改札を出たときにはシャツの背中がもう湿っていた。
正直に書くと、年上の人を呼ぶのはこれが初めてだった。四日市にもデリヘルはあるやに。わざわざ名古屋まで出んでも、とは乗る前まで思っとった。
四日市から近鉄で一時間、四十歳の人を呼ぶと決めた朝
きっかけは写メ日記の一枚だった。腹筋の線がくっきり出ていて、肩が細い。年齢の欄を見たら40歳で、二度見した。フルマラソンを走っとる人らしい。
愛特急2006 ANNEXは名古屋のデリヘルで、この店を使うのも初めて。初回は電話でしか予約できんと言われて、朝の9時過ぎにかけた。受付の男性は料金も時間もはっきり言ってくれる人で、そこで少し肩の力が抜けた。
ただ、不安はあった。年上の人に何を話せばいいのか分からん。こっちがもたついたら呆れられるんやないか。そういうことを近鉄の座席でずっと考えとった。
四日市の駅で買ったアイスコーヒーは、白子を過ぎたあたりで氷だけになっとった。飲み干したのも気づかんくらい、頭の中は予約のことでいっぱいだった。
出勤は午前中の2時間ちょっとだけ。週に何回も出てくる人ではないらしく、この枠を逃したら次がいつになるか分からんかった。
電話口で「初めてなんですけど」と言ったら、受付の人が「てるとさんは初めての方でも大丈夫ですよ」と返してくれた。店の人がそう言うのは当たり前やけど、それでも少し救われた。
ドアが開いて、てるとさんが笑った
頭の中ではずっと言い訳を考えとった
名古屋駅から少し歩いたビジネスホテルに入って、部屋番号を店に伝えた。そこからの十分がとにかく長い。
テレビをつけて、消して、またつけた。歯を二回磨いた。写真と全然違う人が来たらどう断るか、なんて失礼なことまで頭に浮かんどった。
ノックの音で心臓がビクンと跳ねた。
口から出たのは天気の話だけ
ドアを開けたら、髪の長い小柄な人が「おはようございます、暑かったでしょう」と笑っとった。写真のとおり首から肩が細くて、でも顔つきはやわらかい。40歳と言われても、そうは見えんかった。
こっちは「あ、暑いですね」としか言えん。自分でも情けなかった。
てるとさんはそれを笑わずに、四日市から来たと言うと「え、わざわざ?」と目を丸くした。そこから近鉄の話、名古屋の暑さの話、走るのが好きな話。気づいたらこっちがしゃべっとって、ソファに並んで座る距離まで自然に縮まっとった。
話しながら、こっちの膝にそっと手を置いてくる。触れ方が軽いので、びっくりするより先に安心した。年上の人に対して構えとったのが、このへんで半分くらい溶けた。
聞き上手な人だと思う。こっちの話の途中で口を挟まない。
シャワーで背中を流されたところまで
支払いを済ませて、一緒にシャワーへ。服を脱いだ背中を見て、思わず「うわ、本当に筋肉ある」と声が出た。腹筋は写真どおり、それよりお尻の丸さのほうに目がいった。
立ったまま、泡をつけて洗いっこになった。ボディソープのぬるぬるした手で胸から腰まで流されて、そのあいだ、てるとさんは下からこっちの顔をじっと見とる。目をそらしたら負けな気がして、こっちも見返した。
「緊張してる?」と聞かれて、正直に「してます」と答えた。「じゃあゆっくりね」と言われて、それで本当にゆっくりになったのが不思議だった。
緊張がほどけたのはたぶんこのあたり。ここから先、ベッドに移ってからの話は限定エリアに書いた。
一つだけ残念だったのは、ホテルの空調。設定を下げても部屋がなかなか冷えんで、シャワーのあとも汗が引かんかった。部屋は自分で選んだので誰のせいでもないけど。
帰りの近鉄で考えたこと
終わってから名古屋駅の地下できしめんを食べて、昼過ぎの急行で四日市に戻った。車窓を見ながら、年上の人を呼ぶのが不安だったことを思い出して少し笑えた。
向こうが先に距離を詰めてくれるので、初めての側は構えんでいい。こっちがうまく話せんでも、会話の糸口をちゃんと拾ってくれる。
引っかかるのは出勤の少なさ。午前か昼の2時間ほどの枠が週に何日かあるだけで、仕事の休みと合わせるのは簡単やない。次も呼ぶなら、まず出勤表とにらめっこになりそうだ。
四日市にもあるやに、と思っとった。でも名古屋まで出たぶんの時間と電車賃は、ちゃんと取り返せた気がする。
・ルックス:★★★★☆
・スタイル:★★★★★
・おっぱい:★★★☆☆
・アソコ:★★★★☆
・感度:★★★★☆
・性格:★★★★★
ベッドでの流れと、次に呼ぶときの段取りは限定エリアで。