上野のパンドラは、自らをオナクラと称する店である。その在籍表に2024年の暮れから名を連ねているのが、うららという女性だ。二十五歳、身長161センチ、88・59・89でFカップ。数字だけを追えば豊かな曲線を思わせるが、この店の性格上、その曲線にどこまで近づけるかは別の話になる。それについては後で触れたい。
店側の説明が描くのは、色白で、おっとりとした柔らかな空気をまとう女性像である。穏やかな笑顔と肌の白さを前に出しつつ、ときおり思い切った一面ものぞかせるという。さらに、手を使った奉仕を好み、素朴な見た目に似合わぬ技巧を備えているとも添えられている。ただ、これらはあくまで店の筆によるもので、その技巧を客の側から裏づけるものは見当たらない。
客側で確かめられるのは、ごく短い二つの言葉だけである。ひとつは、一緒にいて心がほどけるような人柄だというもの。もうひとつは、清らかな雰囲気をもつ美人だというもの。後者は店の紹介文にも抜粋として引かれており、店が選んで載せた一言と見ておくのが妥当だろう。どちらにも日付や点数は付いていない。それでも、店の言うおっとりとした気質と、客の側が受け取った温かな人柄とが同じ方向を指している点は、春先の陽だまりのような佇まいを想像させるに足りよう。
注意すべきはこの店の仕組みである。基本は女性の側が手で導く形で、触れる・見せるといった要素は一つひとつ有料のオプションとして積み上がっていく。軽いハグや脚へのタッチなら500円、服の上から胸に触れるものが1千円、素肌の胸に触れるものは2千5百円、最も高い項目で3千円という刻みだ。言葉や指先での責め、足を使うもの、コスプレの着替えといった項目も並ぶ。ただし体調によってはその日だけ受けられない項目が出ると店自身が断っているので、望むものがあるなら予約の段で確かめておくのが紳士の嗜みと言えよう。
向いているのは、肌を重ねることよりも、柔らかな空気のなかで丁寧に手をかけてもらう時間を好む方であろう。逆に、豊かな胸元に深く触れることを主な目的とするなら、オプション代が重なっていくことは覚悟しておきたい。写真と実際の差、時間の使い方、会話の運びについては、確かめられるものが無い。現時点で私に書けるのはここまでである。