上野のパンドラに籍を置く、二十三歳の女性である。身長160センチ、Fカップという数字に、スレンダーという添え書きが付いている。店は自らをオナクラと名乗っており、分類こそデリバリーヘルスだが、遊びの骨格は手による奉仕と、細かく値の付いたオプションを積み上げていく形である。この前提を取り違えたまま予約すると、期待との間に溝が生まれる。
客の側に残っている言葉は六つ。いずれも一行きりの短いものである。うち二つは胸元の見事さを挙げ、一つは笑顔を、残る三つは丁寧さ、優しさ、もてなしの心を挙げている。数は少ないが、向いている方向はきれいに揃っている。豊かな胸元と、月明かりのように柔らかな微笑み。この女性の輪郭は、ほぼその二点で描かれていると見てよい。
もっとも、割り引いて読むべき点もある。六つの言葉には日付もコースも点数もなく、何をどう楽しんだのかは一行も書かれていない。時間の運び方、会話の間合い、攻めと受けのどちらに寄るのか。そうしたことはどれも分からない。店側の説明では色白、清楚、癒し系、奉仕好きと美しい言葉が並ぶが、客側で裏づけが取れているのは、丁寧で優しいというところまでである。
気になるのは「未経験」の札である。入店は2024年12月で、すでに二年近くが経っている。初々しさを目当てに選ぶのであれば、この札を額面どおりに受け取らないほうがよい。写メ日記を更新中という表示もあるが、手元には日記がひとつもなく、中身を確かめることはできなかった。
触れられる範囲は料金表で段階的に区切られている。ハグや服の上からの接触が500円から、素肌の胸に触れるのは2千5百円、いちばん高い項目で3千円である。唾ローション、アナル指責め、言葉責め、コスプレの生着替えといった項目も並んでいる。体調によってはその日だけ外れる項目があると店自身が断っているので、望むものは予約の段階で確かめておくのが紳士の嗜みであろう。
胸元の美しさと穏やかな応対を、静かに味わいたい人には合う女性である。一方で、激しさや駆け引きの妙を求める人にとっては、判断の手がかりがまだ乏しい。